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2020年1月 初夢二度寝号 No.439

 さあ、今年も年間ベスト10の季節がやってきた! 「本の雑誌」1月特大号は、待ってましたのベスト10特集号。本の雑誌が選んだ2019年度ノンジャンルのベスト10に、鏡明のSFベスト10、池上冬樹のミステリーベスト10、佐久間文子の現代文学ベスト10、栗下直也のノンフィクションベスト10、縄田一男の時代小説ベスト10、そして北上次郎のエンターテインメントベスト10と並ぶ、怒濤のベスト10七連発だ! さらに作家、評論家、翻訳家など総勢32名が選ぶ「私のベスト3」、もちろん忘れちゃいけない読者のベスト1もあるぞ! のベスト尽くしの大特集。珍鳥標本に北極のサメが飛び交い、メタなツッコミに滋賀県民が大喜びする中、営A営B発人が一致団結。三人の熱烈推薦でベスト1に輝いたのは、本年度のピカイチエンタメ『〇望〇の〇プン〇〇ル』! 愛とパッションがあふれる嵐のベスト10攻勢で2019の面白本は一目瞭然。正月休みの読書計画もこれで万全だ。

 新刊めったくたガイドは、小財満が『隠された悲鳴』に込められたボツワナの人々の叫びにうーむと唸れば、林さかなは『ヒア・アイ・アム』が語る私たちの人生に喝采。大森望が当代日本最高の物語の18年ぶりの長篇を寿げば、千街晶之は小役人が頑張る佐藤亜紀『黄金列車』をイチ推し。大塚真祐子が生きていくことの理を問う青山七恵『私の家』にどっぷり浸れば、本誌初登場冬木糸一は現在進行形の危機を扱う『危機と人類』をぐいぐい強烈に読んでよろしく。そして北上次郎は小野寺史宜の新刊『まち』を2ページのほとんどを使って絶賛。さあ、おじさんが名づけた「砂町銀座クロニクル」とはなにか。「筧ハイツ・クロニクル」と合わせて読んでみよう!

 そして今月は新年特別企画として2019年の出版界トピックスを振り返る「真っ黒い新年会」が登場! おなじみ「黒い昼食会」と合わせて出版界の今におおいにツッコムのだ。さらに、冬木糸一の新刊ガイドに加え、石川春菜、田中香織、下井草秀3氏の強力連載もスタート。表紙も変わり、本文デザインも一新して、ますますパワーアップの「本の雑誌1月号」と「おすすめ文庫王国」があれば、正月休みの読書計画も迷うことなし! こたつにみかんを用意して読書三昧のこの世の春を堪能するのだあ!

目次

本棚が見たい!

1月の書店 千歳書店/1月の本棚 未読王
真っ黒い新年会  
SF音痴が行くSF古典宇宙の旅/万物一点集中理論と『鋼鉄都市』 高野秀行
新旧いろいろ面白本/北の海の漁師たちの漂流記 椎名 誠

特集:2019年度ベスト10

社内座談会実況中継 
読者が選んだベスト1  
SFベスト10 鏡 明   
ミステリーベスト10 池上冬樹 
時代小説ベスト10 縄田一男 
私のベスト3
現代文学ベスト10 佐久間文子 
ノンフィクションベスト10 栗下直也 
エンターテインメントベスト10 北上次郎 

一私小説書きの日乗/堅忍の章(十七) 西村賢太
生き残れ!燃える作家年代記/収入が低いことより固定収入がないことが恐怖なんでござる 鈴木輝一郎
黒い昼食会/新潮社のV字回復を見よ!

新刊めったくたガイド

『隠された悲鳴』に込められたボツワナの人々の叫び 小財 満
『ヒア・アイ・アム』が語る私たちの人生 林 さかな
当代日本最高の物語の18年ぶりの長篇を寿ぐ! 大森 望
小役人が頑張る佐藤亜紀『黄金列車』を推す! 千街晶之
生きていくことの理を問う青山七恵『私の家』 大塚真祐子
現在進行形の危機を扱う『危機と人類』をぐいぐい読む! 冬木糸一
“砂町銀座クロニクル”『まち』がいいぞ! 北上次郎

第一回警察小説大賞受賞作『ゴースト アンド ポリス』に◎ 宇田川拓也
『深夜零時に鐘がなる』で年明けだ! 内田 剛
文人通りと文藝春秋を社会見学! 坂上友紀
待望のテッド・チャン第二短篇集『息吹』! 山岸真
田島列島五年ぶりの新刊『水は海に向かって流れる』に浸る! 田中香織
アナーキーな店名のほぼ百均店 小山力也
教養を求めてヤクザから宗教入門へ べつやくれい
自分が生きる時代を読む「昭和50年男」 下井草 秀

憧れの住む東京へ 赤瀬川原平6/栄えあるトマソン物件第一号は四谷にあり 岡崎武志 
私がロト7に当たるまで/10億円の分配方法 宮田珠己
モーター文学のススメ/地方都市とヤンキーが輝く時代 速水健朗
マルジナリアでつかまえて/ここは謎めいた調子で 山本貴光
ユーカリの木の蔭で/冬の声 北村 薫
坪内祐三の読書日記/カナダ産の白マツタケは安くておいしかった 坪内祐三
連続的SF話/ジョーカーの笑い 鏡 明
南の話/チャタレイ夫人がくっきりと 青山 南
そばですよ/行政の中枢、霞が関。農林水産省のなかに、この味。 平松洋子
日本SF戦後出版史/『宇宙の戦士』と『ベトナム観光公社』の巻 高橋良平
双子素数と鴨川カップル 円城 塔  
15歳の鑑賞会 江部拓弥 
植物のような言葉で 石川美南 
トウガラシの生存戦略 風野春樹 
ホリイのゆるーく調査/滋賀文学の研究 堀井憲一郎
神保町物語外伝/北京の秋 沢野ひとし

続・棒パン日常/本と時間​​ 穂村 弘 
三角窓口/私のしおり人生がままならないのはなぜだ? 他
即売会の世界 石川春菜 

今月書いた人
掲載図書索引
今月本の雑誌に遊びに来た人
後記

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