『人外』(松浦寿輝 講談社)刊行記念 代官山文学ナイト:松浦寿輝先生トークショー ゲスト;吉増剛造さん

神か、けだものか──アラカシの枝の股から滲みだし、四足獣のかたちをとった「それ」は、予知と記憶のあいだで引き裂かれながら、荒廃した世界の風景を横切ってゆく。死体を満載した列車、空虚な哄笑があふれるカジノ、書き割りのような街、ひとけのない病院、廃墟化した遊園地。ゆくてに待ち受けるのは、いったい何か?

新作小説『人外』(2300円/講談社)の刊行を記念し、松浦寿輝先生をお招きしてトークショー&サイン会を開催いたします。ゲストは現代詩の最前線を走りつづける詩人・吉増剛造さんです。

店内でのイベントです。60分ほどのトークのあとサイン会となりますが、チケットはトークのみ参加できる券と、書籍をお買い上げいただきトーク後のサイン会にも参加できる券がございます。下記参加方法をお読みください。

<プロフィール>
松浦寿輝(まつうら・ひさき)
1954年東京生まれ。詩人、小説家、東京大学名誉教授。88年、詩集『冬の本』で高見順賞受賞。95年『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、96年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、2000年『知の庭園―19世紀パリの空間装置』で芸術選奨文部大臣賞受賞。同年「花腐し」で芥川賞、05年『あやめ鰈ひかがみ』で木山捷平文学賞、同年『半島』で読売文学賞。09年、詩集『吃水都市』で萩原朔太郎賞、14年、詩集『afterward』で鮎川信夫賞。15年『明治の表象空間』で毎日芸術賞特別賞を受賞。17年、『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。

吉増剛造(よします・ごうぞう)
1939年東京都生まれ。詩人。日本藝術院会員。慶應義塾大学文学部国文科卒業。1964年、処女詩集『出発』を出版。『黄金詩篇』(高見順賞受賞)などの初期作品では切迫感あふれる詩風で詩壇を席巻。中期以降はポリフォニー的構造の独特の文体を駆使し、「ことば」の多様な可能性を探究している。詩の朗読パフォーマンスの先駆者の一人で海外でも積極的に朗読ライブを開催、「KAMIKAZE GOZO」とセンセーションを巻き起こす。代表的詩集に『熱風 a thousand steps』(藤村記念歴程賞受賞)『オシリス、石の神』(現代詩花椿賞受賞) 『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(芸術選奨文部大臣賞受賞) 『表紙』(毎日芸術賞受賞)などがある。

開催日時 2019年3月27日(水)19:00~
会場 代官山 蔦屋書店 1号館2階イベントスペース
参加方法

2019年2月8日(金)朝7時より、代官山 蔦屋書店 1号館1階レジカウンターもしくはお電話にて、ご予約を承ります。
① トークショーのみのご参加券(1000円税込み)、
② トークショー+松浦寿輝先生のサイン会に参加できる『人外』付きのご参加券(2800円税込み)をお買い上げになることが参加条件です。
オンラインストアでもお申込みいただけます。

松浦先生のサインは『人外』のみとなります。
吉増さんのサインにつきましては、①②どちらのチケットでお入りになられても当日当店の吉増さんコーナーから何かお買い上げいただければ、お一人1冊までサインいたします。

『人外』の当店での発売日は3月7日(木)です。イベント当日以前に店頭にて本付きのご参加券ピックアップをご希望の方は、3月7日(木)以降でお願いいたします。オンラインストアでお申込みの方も、発送は3月7日(木)以降となります。ご了承ください 

・参加券はお一人1枚とさせて頂きます。ご購入後に「トークのみ」「書籍付き」の券のタイプを変更することはできません。ご注意ください。
・お一人で何回もサイン会列に並ぶことはできません。
・今回のサイン会ではすべて、書籍にお客様のお名前入れ(為書き)を致します。
・お名前入れのないサイン本はお断りさせて頂きます。
・サインは対象本のみです。古書の持ち込みはご遠慮ください。
・また色紙など、本以外の物へのサインは致しかねます。
・録音・撮影は禁止となっております。
上記をご了承の上ご参加くださいますよう、よろしくお願い致します。

定員 50名
問い合わせ先

03-3770-2525(営業時間内の問い合わせとなります。
朝7:00~深夜26:00)