「戦前の言論規制がよみがえる」―竹宮恵子氏ら、青少年条例改正案を痛烈批判

文・写真=新文化編集部

「戦前の言論規制がよみがえる」―竹宮恵子氏ら、青少年条例改正案を痛烈批判
竹宮氏(右から3人目)、こうの氏(同 2人目)らが
強く反対した

12月3日、都庁記者クラブで、漫画家の竹宮恵子、こうの史代、児童文学者の山中恒の各氏ほか、識者や弁護士などが記者会見を開いた。
山中氏は戦前、マンガの規制に端を発し、あらゆる出版物にまで拡大した経緯を紹介。条文中に「刑罰法規に触れる」といった文言について「拡大解釈が可能であり、非常に危険。まるで1930年代の戦争につき進んでいった頃の日本のようだ」と危険性を訴えた。
こうの氏は「例えばマンガの1巻で兄妹間で性的関係を持ったとして、10巻目で実は兄妹ではなかった、というストーリーだとどうなるのか。1巻だけ売場を別にするのか」と疑問を投げかけた。

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