【日販分類別売上げ調査】4月期、前年比3.7%減

文=新文化編集部

前年同月比は3.7%減で、12カ月連続のマイナスとなった。東日本大震災の影響を大きく受けた前月(同7.7%減)に比べるとマイナス幅は減少したものの、規模・立地別でも、売上げが前年クリアを果たしたジャンルはなかった。客単価は1356円(同±0%)で、前年並をキープした。

「雑誌」全体の売上げは、同1.6%減。そのうち「コミック」は前月(同2.9%増)に引き続き前年超え(同2.4%増)。これは、「青の祓魔師」(集英社)や「トリコ」(同)などがテレビアニメ化され、好調に推移したことによる。しかし、「ムック」は震災の影響でレジャー関連アイテムが不調だったことから同7.1%減となった。「書籍」の売上げは全体で、同6.0%減。「文芸書」は、前年同期に『1Q84 BOOK3』(新潮社)が発売され、併せて1、2巻も好調だった反動で同13.6%減と大きく落ち込んだ。また、「実用書」も前年にミリオンセラーとなった『体脂肪計タニタの社員食堂』(大和書房)など、話題の銘柄があったことで同10.9%減となった。

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