【出版科研の書籍・雑誌販売額調査】4月期は前年同月比7.3%減

文=新文化編集部

2011年4月期の書籍・雑誌推定販売金額(本体価格ベース)は前年同月比7.3%減の1500億3800万円となった。内訳は、書籍が同2.8%減689億4400万円、雑誌が10.8%減の810億9400万円。当期の新刊点数は、7307点の同3.6%減。内訳は、取次仕入窓口経由が6.4%減の5113点、注文扱いが同3.5%増の2194点となっている。

 4月以降、各書店からトーハン・日販の2取次会社への返品入帳締め切り日が1日伸びた影響で、雑誌返品率が上昇した。月刊誌(=週刊誌以外のすべての雑誌)の返品率は3.1ポイント増の42.0%、週刊誌が3.4ポイント増の33.8%となった。
 当期好調だったジャンルは、原発や震災に関するもの。4月から5月13日までの、これらジャンルでの刊行点数は合計90タイトル。『巨大津波が襲った 3.11大震災』(河北新報社)など新聞・通信社系の震災写真集が売れ行き好調だった。

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