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内山 沙貴の<<書評>>
オロロ畑でつかまえて
【集英社文庫】
荻原浩
本体 457円
2001/10
ISBN-4087473732
評価:C
ほのぼのした座談会の中にドーンと鉄槌が下された。網戸は破られ、たたみは荒らされ、人々の間には怒号が走り、一座は騒然となって一人一人が別のことを始める。そんな、パニックがテンションを下げないままお話は暴走する。多分、私の読み方の拙さからくるのだろうが、全体を通して読むとそれほどの勢いもなく、たらたら徐行する電車のように話は続くのだが、パラパラとめくった1ページ、適当に開いたページから飛び込んできた文章が、話の流れには関係なくめちゃくちゃでおもしろい。結局最後まで怒号は飛び交ったまま終わる。なかなかの暴走ぶりであった。
神様
【中公文庫】
川上弘美
本体 457円
2001/10
ISBN-4122039053
評価:C
自然の一部である人間の住む世界と、裏の森の中に住む動物たちとは、一体どこが違うのだろう。昔話の中にしか出てこない生き物たちは、本当はどこかにひっそり身を潜めて暮らしているのではないか。そして、ふとしたきっかけで、人間たちの前にその不思議な姿を現す。同じ世界には、彼らも住んでいるのだということが当たり前の世界になる。怖いも悲しいも楽しいも嬉しいも、なんだかちょっとずつ隠された霧の世界で、人はきっと大切なものを見つけ、大切なものを失う。どこにいても同じだけ太陽の光が降り注ぎ、誰にとっても同じだけの恵みが与えられている。この世界に住んでいるのは人間だけじゃないのだということを思い出させてくれる作品だった。
求愛
【文春文庫】
藤田宜永
本体 552円
2001/10
ISBN-4167606038
評価:C
一度乗ったら二度と降りられない線路を辿る。美しい恍惚のプリズムに侵された光の神の道を目指して。日常的な非日常の世界。ちょっとだけファンタスティックなワイドショウ。四角く切り取られた被写体の中にあるモノクロの愛と極彩色の好奇心が混じり織り成す音の無いフラッシュ・シャワー。いかないで、でももう降りられない。音も無く走る列車はもう二度と止まることはない。主人公たちには人生をかけて大切にしてきたものがあったはずなのに、気付けば彼らの世界観は愛が至高となっていたという、頭の中では整理しがたい難しい話だったが、鋭い刃をちらつかせたような、印象的な作品だった。
とむらい機関車
【創元推理文庫】
大阪圭吉
本体 660円
2001/10
ISBN-448843701X
評価:B
真っ黒い鉄の巨大な機関車が爆音を撒き散らしながら、人気のないの原っぱを厳かに走る。空中には霧が漂い、視界は限りなくゼロに近く、まだ動物たちも眠る朝、幻想を打ち破るような事件が行われる……まるで現実味のないおとぎの世界に、無理やりつっこまれた陰惨な情景と血なまぐさい匂い。それらが媒体となって私たちの手は物語の中に引き込まれる。その世界は幼い頃に見た人形劇みたいにファンタスティックで、でも説明のしようがない空恐ろしさを含んでいる。無駄のない完成された世界が描かれた、不思議な推理小説だった。
古地図に魅せられた男
【文春文庫】
マイルズ・ハーベイ
本体 752円
2001/10
ISBN-4167651149
評価:D
題名はファンタジーのようだが、実際は実話を追った記録だった。著者は古地図の泥棒を続けた人間を知るために、関係者の話を聞くために様々な場所へと飛び回るのだが、事件はすでに終わっているし、追っている対象が非協力的でひどく不可解な人物であるために、著者はどんどん追い詰められてゆき、最後には非常にワイドショー的な自己満足に終わるという、おもしろくない結末を迎えてしまった。が、終わりの部分を除けば、物語はワクワクするような実情や歴史の羅列であり、勉強になったし、この物語には引き込む力がありいろんな世界を探検できたと思う。古地図の業界というものをまずほとんどの人が知らないであろうから、この本で少し覗いてみるのも良いかもしれない。
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