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石崎 由里子の<<書評>>
謎のギャラリー
【新潮文庫】
北村薫
2002/2-3
1.名作博本館
2.謎の部屋
3.こわい部屋
4.愛の部屋
ISBN-410137323X
ISBN-4101373248
ISBN-4101373256
ISBN-4101373264
-438円
-629円
-629円
-667円
評価:B
「こわい部屋」「愛の部屋」の2冊を読んでの評価です。
〜こわい部屋
全体的に、オチがはっきりしていたり、余韻を残す終わり方をしていても、そこに明確な意味が感じられる終わり方をしている作品集で、読んでいて消化不良になることがない。すっきりした気持ちになる。
「やさしいおねがい」「四つの文字」のラストがいい。そして、作品集のトリである「夏と花火と私の死体」が秀逸。
4日間とその後が、まるで紙芝居のようにドキドキしながら展開する。暑い夏に起きた事件。子どもたちの優しい笑みを湛えながら、邪気と残酷さをそなえた行動が、暑い中、背中に冷たい汗が一筋流れるような、温度差を体感させてくれる。そしてラストの歌が、耳の奥からエコーがかかって流れてくるような気がした。寒い。
〜愛の部屋
愛の定義は人それぞれだけど、読んでいて「これ、愛じゃなくて孤独じゃない?」と思う作品が多々あった。そう、きっと愛とは一時的なもの、が、ゆえに永遠ではない、が、ゆえに、幸せなもの、ではないのかもしれません。
どちらかという孤独感のある作品の方が印象に残ってしまい、読んだらますます寂しくなった。 「愛情の反対は憎悪ではなく無関心」というマザーテレサの言葉があるように、愛の反対は、存在を意識してもらえない孤独感。対極であるということは、同じということでもあるのだろうから、本題からズレてはいないでしょうけれど、タイトルに『愛の部屋』と謳っていたので、読んで幸せになれるかな?と期待していたので、ちょっと残念。
三億円事件
【新潮文庫 】
一橋文哉
本体 629円
2002/3
ISBN-4101426228
評価:B
まだ生まれていない頃の事件である。当時、日本中が混乱状態に陥った様子は、後に放映された特番などで何度か見たけれど、世間の興奮状態とは裏腹に、事件を起こした当事者たちはどうだったのか?
この本に書かれている人物たちが事件を起こしたならば、実に空しい。
犯罪に対する罪悪感ではなくて、犯罪をおかしたもの同士、重たい鎖で足を繋ぎあい、互いを信頼したいのに、信頼しきれない息苦しさを抱えて生きている様子が感じられる。
いつも心の底から笑うことができないような、心の中に重たいドロリとした鉛が含まれているような感覚を抱いて生き続けた人の物語という感じで、読んでいてつらい作品だった。
食と日本人の知恵
【岩波現代文庫】
小泉武夫
本体 1000円
2002/1
ISBN-4006030525
評価:A
一日三食とはいえ、朝はたいしたものを食べていないし、お昼も簡単なものばかり。すると夜の一食くらいは、美味しいものが食べたーいと思う。
にもかかわらず、珍味と呼ばれるものを除くと、一生涯で口にする食材は種類が少ないな、常日頃思っていた。お店で手に取る食材は、大根、にんじんといったおなじみの野菜類、数種類の魚、肉。
しかし、ここでは食材の種類、加工法、味つけ、味覚などが、細かな段階にわかれて呼ばれる名称の理由などを解説してくれている。一つの加工食材や調味料に、幾通りもの呼び名があるのは、調理方法の繊細で高度な技を言葉という形にして後世に伝えたいという一心で生み出されたものだったという事実を知り、感動致しまして、その夜はそれをおかずにご飯を食べました。
大正時代の身の上相談
【ちくま文庫】
カタログハウス編
本体 680円
2002/2
ISBN-4480037101
評価:C
これを読むと、男女の間の溝は大正も平成もたいして変わっていないような気がする。変わったのは、貞操観念の軟化でしょうか。
悩むという行為は、内容如何によってははたから見ると結構滑稽。悶えている人々の声が延延と続くなか感心したのは、どつぼにはまっている人ならではの、複雑な心理感情から生み出される言葉。毎度出てくる絵も悶えている感じでいい。
その相談に対する回答を、頭の冷静な記者様が、ときには先生のように、ときには母のように、時にはいかにも人事のように言い放つのが面白い。
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