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内山 沙貴の<<書評>>
個人教授
【角川文庫 】
佐藤正午
本体 495円
2002/3
ISBN-4043593031
評価:C
人と関係を持ちつつも自分の都合が悪くなるとそこを身体から切り離そうとする主人公を私も卑怯者だと思った。優しさを持たない人は、上の命令に従って生きているほうがよろしい。そうやってこの街は彼を追い出していったような気がする。どこにでもありそうな世界なのに、自分の世界とは違う次元の不思議な異界。それなのにそこにいる人達の言葉と気持がすうっと自分の中に入ってくる。気持の裏に隠された感情と本人さえも気付かない言葉から滲み出る本心。そんな上手さについ唸りたくなるような小説だった。
私が彼を殺した
【講談社文庫】
東野圭吾
本体 695円
2002/3
ISBN-4062733854
評価:D
誰かが誰かを憎みこの世からいなくなればいいとさえ感じているのに、どの登場人物もクールだった。と思ったら、3人の1人称を繰り返すうちに人間の本性のようなどろりと濁った感情が他の2人により対比されてくっきりと浮いてきた。同じものを見て違うものを網膜に焼き、てんでばらばらな感情を抱く。あとからあとから沸き出てくる印象が、どんどん全体像を変えてゆき、なかなかスリリングであった。私は結局最後まで犯人を突き止めることができなかったがそんなことは構わないと思えるほど話に夢中になれる本だった。
血の奔流
【ハヤカワ文庫NV】
ジェス・ウォルター
本体 980円
2002/2
ISBN-415041002X
評価:C
滝の水の勢いと爆音、世界をぼやけさせるしとしとと降る雨、視界をさえぎる真性の闇の夜。自然のままの世界を一度怖いと感じ始めたら、きっと外に出歩くにも勇気がいるようになるだろう。話が急に飛んで新しい人が出てきたり、突然違う人にスポットライトが当てられたり、少しだけ名前が出てきただけの人が後になってもう一度出て来たりと、ちょっと戸惑うところがあった。自分の見ていない場所で強引に事が運んだことになっていて、最後の結末もなんだか強引な気がしたのだけれどでもまあ納得がいかないわけでもないし、まあいいかといったところだろう。そんな強引さを除けば、テンポのよい、人よりも自然の強さみたいなものを感じる気分のいい物語だった。
ある日どこかで
【創元推理文庫】
リチャード・マシスン
本体 980円
2002/3
ISBN-4488581021
評価:B
ある日どこかで…ある日とはいつのことで、天国に導くまばゆい光の中で何を求めどこへ向かう?いつか光に溶けこみ交じり合い、シャワーのように降り注ぐ光の粒子に昇華し、また漂い、やがて記憶は消滅して意識は薄れ、今は広くそこに漂っている。ネタばらしをしたくないのであまり内容に触れたくないのだが、できればこの本をこれから読もうとするみなさんにも解説や書評や帯を見ずにまっさらな状態で読んで欲しい。まっさらなキャンパスの上に光の粒子をひとつひとつ重ね、そこに描かれる少しオールディな色彩の絵を見てもらいたい。そこかしこに今も漂うたくさんの絵を。ひどくハリウッドかぶれの、大仰で感動的な物語であり、私自身はこれをすてきだといえるロマンチストにはなれないが、最後に暴かれ飛び散ってしまう物語の破片を、自分なりの方法で掻き集めてしまった。切ないような、寂しいような思いを残す物語だった。
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