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ナンバー9ドリーム
デイヴィッド・ミッチェル(著)
【新潮社】
定価2940税込)
2007年2月
ISBN-9784105900595
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★
作者紹介には村上春樹に影響を受けたとあるが、小説全体から放たれるにおいは、どちらかというと、村上龍の間違いではと思えてしまう。繰り返される妄想と、夢、あちこち取り散らかしたようなストーリー展開には、やはりもう少し整理されたしと思わなくもないが、しかし、イギリス人作家の作品とは思えないほど、現代日本の風俗や感覚が生き生きと描かれており、海外の作品に垣間見られる、奇妙な日本人や、時代錯誤なところは微塵もない(もちろん翻訳者の方のお力もあると思うが)。この人にはもっともっと、現代日本を舞台とした作品を発表してほしいと思う。
500頁超の長編だが、主人公の妄想の暴走にしばし付き合う根気があれば、徐々にシフトアップしてのってくる。パワーは充分。
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川畑 詩子
評価:★★
第一章で、主人公三宅詠爾の空想にさんざんつきあわされたため、その後もずっと、どこで現実に戻るのかを探る感覚が頭から離れない。しかし少し考えれば気付く。小説じたいが想像の産物なのだから、現実はあくまで小説内の現実でしかないのだと。
不思議な夢や謎めいた巨大な暴力。まだ見ぬ父親、双子の兄弟。凄腕のハッカー。巨大建造物が郊外を浸食し暴力団が支配する大都会。それに相対するのは野生の残る土着的屋久島。ゲーム的、神話的モチーフに彩られていて読みやすいのは読みやすいのだが、残虐シーンは苦手ゆえ、足を取られて楽しめず……。
それにしても元々英語で書かれた作品と思えないほど、日本の小説になっている。新宿、北千住、落合、高島平−−地名に対して、日本人や東京人が抱いているイメージにかなり肉薄しているのでは。
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神田 宏
評価:★★★★
呪詛的、神話的で前近代的な予定調和世界の屋久島を飛び出して父親を探しに東京に来た、「三宅詠爾」の見た世界は、暴力がモニターのビットのように明滅し、ボードリヤールばりのシミュラクールなハイパーモダニズム都市。その背後に父親の幻影が見え隠れする。「カプセルホテル、トンネル、まずい水道水、スモッグ、「会員専用」、「私有地 たむろしないこと」。核弾頭に変身して、このコンクリートでできた糞の大都会東京を地上から抹消してしまいたい。マジで。」と嘯く「詠爾」は父の幻影を追ううちに島尾敏夫の『魚雷艇学生』を髣髴させる戦中の物語へとたどり着く、そうかと思うとトリケラトプスの出てくるメタフィクショナルな挿話があり、疾走するイメージの眩惑は、予定調和的世界へと回帰する「詠爾」と共に静謐さを取り戻してゆく。そして、ラストに訪れる黙示録的終末。高橋源一郎も臍を噛んだという「トウキョウ」を舞台に疾走する、イギリス人が描く現代の日本の物語。僕たちの持ち得なかった視座が確かにここにある。
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磯部 智子
評価:★★★★★
翻訳小説を好む者としては最も信頼するブッカー賞の最終候補作。舞台は東京、イギリス人である作家は広島で8年間暮らした事があるらしいが、どこかでガイジンの馬脚を現すのではないかとの心配をよそに、現在と未来の博覧会場「東京」を悪夢のジオラマにして描きまくり、もうこれぐらいで勘弁してくれと音をあげそうなところで俄然面白くなってくる。屋久島から上京した主人公・詠爾が、過去を持たない街・東京で過去(父親)を捜すこと、ただそれだけのことに、次々と奇妙で困難な出来事が立ちはだかり「東京中を這いずり回る」破目になる。そこにあるはずのものになかなか辿り着けないパッチワーク都市の見えない壁は、詠爾の疎外感が作り出した悪夢なのか? 心を病む母の不在、双子の姉の死、ヤクザ、臓器売買、ハッカー、手品、凝りに凝った様々な手法に乗った言葉は疾走し続ける。そして最後は父と会い母に対して決着をつけた後の9番目の夢。現実が顔の見えない誰かの夢に取って代わられた世界で、その一部に取り込まれることなく生きる希望=夢を詠爾と共に読み手にも委ねた最後の頁を前に、読み通した甲斐があったと思った。
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林 あゆ美
評価:★★★
英国人が書いた(しかし翻訳の底本はアメリカ版)東京を舞台にした物語。とうぜん、登場する人間は日本人ばかり。いずれもきちんと漢字の名前で、訳者あとがきによれば、原文ではローマ字表記だが、カタカナにはあえてせずに適切と思われる漢字を充てたとのこと。
主人公の表記は三宅詠爾(えいじ)。屋久島で生まれ育ったのだが、事情があって父親と会ったことがない。だから会おうと思い、父親がいるらしい東京に出てくる。会う計画をたてながら、詠爾は9つの夢をみる。それぞれの夢は壮大で収拾がつかずに、次にうつる。詠爾は父親に会えるのか。日本語を母語としない作家が書く日本ものは、どこか不自然さがあるのではと最初は斜に構えて読んでいたのだが、いやはや、これはそんなほころびなど感じさせない。自在に東京を走り回り、時間軸すらひょいと超える。私にはちょっとスピードありすぎて、ついていくのが大変だった。
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