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5
佐藤 正午(著)
【角川書店】
定価1800円(税込)
2007年1月
ISBN-9784048737258
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★★★★
クールなタイトルからは思いもよらない、密度の濃い作品。ゆっくり、じっくりと読みすすめることとなった。まったくタイプの異なった二人の中年男――2度の離婚後、ネットで知り合った女たちと気ままな逢瀬を繰り返す作家と、結婚生活に倦むサラリーマン。そして「記憶」にまつわる不思議な力を持ったひとりの女性。
二人の男性の視点から交互に語られ、2編の小説を融合したかのようなつくりになっているが、実は少しひいてみると、作家の語りだ。恋愛小説でもないし、ミステリーでも、SFでもない。あらゆる要素を内包し、カテゴライズを拒否する。
心に残る作品には、私はいつもその小説独特の空気を感じる。読んでいる間は、その作品の空気を吸っている。そして、「5」にもその空気を感じた。ぐいぐいと引っ張られるようだとは、よく言うが、これは、ズルズルじわじわ、引きずり込まれるといった具合であった。久々に読み終わりたくないと、感じさせてくれた作品である。太鼓判!
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無銭優雅
山田 詠美(著)
【幻冬舎】
定価1470円(税込)
2007年1月
ISBN-9784344012844
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>> 本やタウン
評価:★★★★
一冊すべてがラブレターといった趣。今恋に恵まれていない人が読めば、鼻につくほどバカらしい……かもしれない。しかしメラメラギンギンしているわけじゃない。多少ベタベタはしているが、ちらちらと燃え続ける暖炉のような、出汁のきいた和食のような、ラブストーリなのである。
「お金がなくとも、愛があれば」とよく言う。そんなことは現実的じゃない、陳腐だと、一蹴するのは簡単だが、人には一生に何度かは「愛さえあれば」と心の底から思える瞬間がある。それは比較的若いころ、世間にすれていないころが多いのかもしれない。が、たぶん年齢なんて、本当は関係ない。そう思える相手に出会ったとき、それは訪れる。すれていようがいまいが、「愛さえあれば」と思えることは素敵なことだ。
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新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦 (著)
【祥伝社】
定価1470円(税込)
2007年3月
ISBN-9784396632793
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>> 本やタウン
評価:★★★★
著名な名作短編を、森見流に料理した一冊。全5編だが、それぞれベースとなる作品の、ベースのしかたが異なっていて、さすが森見氏、見事自分のものにしている。そもそも、森鴎外や太宰の作品には、原典とも言える下じきにした古典作品があるものも多い。それを、さらに森見氏が現代によみがえらせる。まさに、名作の連鎖である。そして、その5編が実は絶妙にリンクしているし、実は他の作品ともリンクしていることを、森見ファンならば見逃さないだろう。森見ワールド人物相関図を、そろそろ作ろうかと思っている。
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片眼の猿
道尾 秀介(著)
【新潮社】
定価1680円(税込)
2007年2月
ISBN-9784103003328
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>> 本やタウン
評価:★★★★
心地よい「してやられた感」を味わいたい方に、超おすすめの一冊。
読みすすめていくうちに、何かあること(ここでそれが言えないのがじれったいが)には、うすうす感づくのだが、果たしてすべてが明らかになるとき、おおかたの予想を大きく裏切ってくれる展開は天晴れである。そして「片目の猿」は単なるエンターテイメントのミステリーに終わらない。
なんだか、何を言ってもネタばれになりそうで、書けません。ぜび、何の予備知識もなく、まっさらな状態で手にとってほしい。
最後にひとこと。応援団ができるのも肯けます。ご一読あれ。
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九月の恋と出会うまで
松尾 由美(著)
【新潮社】
定価1470円(税込)
2007年2月
ISBN-9784104733026
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>> 本やタウン
評価:★★★
退屈な日常に、こんなことが!
突然、人生が転がり始めることがある。アレアレという感じで、サイコロのようにころころと転がって思わぬ目がでる。例えば、恋の始まりも。
たんなるOL小説かと思いきや、タイムパラドックスとか、4次元の世界とか、ちょっとSFチックな仕掛が新鮮。
あまり理屈っぽい説明はないが、それがなくとも、まったく気にならない。すっきりと気持ちよく帳尻はあう。
小道具としてのエピソードの挟み方が絶妙にうまく、一人ひとりの登場場面は少ないが、個性的な脇役たちが、どちらかといえば平凡な主人公を引き立てている。
それぞれに、バックグラウンドが見えてくる。スピンアウトものも、ありなのでは?
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スコーレNo.4
宮下 奈都(著)
【光文社】
定価1680円(税込)
2007年1月
ISBN-9784334925321
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>> 本やタウン
評価:★★★
私には中3の姪っ子がいる。彼女も本好きで、実家の私の本棚を物色したり、読みたい本を持っていないかと、メールで問い合わせが来たりする。
次に、彼女におすすめする本はこれにした。
いわば、ひとりの女の子の成長を描いたものだが、そこに、「ものを見る目」を持つということを強く絡ませている。どちらかというと、地味だった女の子が、さまざまな経験をしながら、いろいろなものを見ながら、少しずつ少しずつ自分の力で、自分の足で世界を切り開き、ゆっくりとだが階段を上っていく。ページをめくりながら、心の中で「フレー! フレー!」と主人公にエールを贈っている私がいた。
なかなかに得がたい、さわやかな読後感だった。これだから本読みはやめられない。
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ナンバー9ドリーム
デイヴィッド・ミッチェル(著)
【新潮社】
定価2940税込)
2007年2月
ISBN-9784105900595
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>> 本やタウン
評価:★★
作者紹介には村上春樹に影響を受けたとあるが、小説全体から放たれるにおいは、どちらかというと、村上龍の間違いではと思えてしまう。繰り返される妄想と、夢、あちこち取り散らかしたようなストーリー展開には、やはりもう少し整理されたしと思わなくもないが、しかし、イギリス人作家の作品とは思えないほど、現代日本の風俗や感覚が生き生きと描かれており、海外の作品に垣間見られる、奇妙な日本人や、時代錯誤なところは微塵もない(もちろん翻訳者の方のお力もあると思うが)。この人にはもっともっと、現代日本を舞台とした作品を発表してほしいと思う。
500頁超の長編だが、主人公の妄想の暴走にしばし付き合う根気があれば、徐々にシフトアップしてのってくる。パワーは充分。
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ロング・グッドバイ
レイモンド・チャンドラー(著)
【早川書房】
定価2000円(税込)
2007年3月
ISBN-9784152088000
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★★★
清水訳を読んだのはもうずい分前で、その本自体なぜか手元に見当たらない。もともと、それと比べて云々というのも無粋なことという気がする。「ロング・グッドバイ」は、そのストーリーとかミステリーとかがどうのというより(いや、もちろんそれもあるでしょうが)、主人公フィリップ・マーローの気障でシニカルなスタイルや台詞が、ハードボイルドの元祖ともいえるくらいに際立っているところに価値があるのだと思われる。しかして、そこに村上春樹が訳者になることに、私は意義を感じない。もちろん、作品としての仕上がりは申し分ないものだが、やはり私にとっては、村上氏はあくまでも小説家であり続けてほしいのだ。
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