Googleが教えてくれる日本人の本音~『グーグルは「本音」を語る』

グーグルは「本音」を語る
『グーグルは「本音」を語る』
くちやまだ とも
PHP研究所
998円(税込)
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 「夫 死んで欲しい」......674,000件
 「夫 嫌い」......2,190,000件
 「夫 小遣い 平均」......703,000件
 「夫 言葉の暴力」......315,000件
 「夫 失業」......1,560,000件
 「夫 うつ」......1,800,000件

 この数字、実は検索サイトのグーグルで、「夫」の後ろにスペースキーを打ち込んだ時に出てくる言葉の順序。これは「サジェスト検索」といい、「そのワード(単語)とセットで頻繁に検索されるワード」を案内してくれる機能です。つまり、夫とセットで最も多く検索されているのが「死んで欲しい」なのです。

 インターネットの掲示板「2ちゃんねる」でこの事実が発覚した後、あっという間に話題に火がつき、テレビや雑誌でも取り上げられました。あまりに反響が大きかったせいか、現在は「死んで欲しい」は表示されません。1位は「夫 嫌い」に変わっていますが、どちらにしろ、夫にとっては散々な結果です。

 検索候補が表示されるのはとても便利ですが、それは同時に「他人がどのようなことを考えているかが分かる」ということにもなります。これらの検索キーワードについて調べてみたのが、くちやまだとも氏の著書『グーグルは「本音」を語る』。そこには驚くべき結果がありました。一部を紹介すると下記のとおりです。

 「姑 嫌い」
 「お局 うざい」
 「友達 いない」
 「友達 作りかた」
 「仕事中 暇つぶし」
 「授業中 寝る方法」
 「生きる 疲れた」
 「人生 つまらない」
 「仕事 悩み」
 「会社 辞めたい」
 「医者 年収」
 「婚活 パーティー」
 「関西人 嫌い」
 「阪神ファン マナー」
 「老人 性生活」
 「呪い 方法」

 などなど、「え! そんなこと考えていたの!?」のオンパレード。なかなか相談できないことや、表立って言えないこと、他人に言ったら引かれそうなことなどを検索している人がいかに多いことか! ちょっと笑える検索ワードの書籍で"ニッポンのリアルな実態"をのぞくことができます。


※サジェスト検索では、グーグルで検索された回数順に検索ワードが表示されます。また、検索ワードに続く数字は、検索ワードのヒット数を表示しています。

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