大手出版社らが電子書籍の未来を語るサミット-11月に秋葉原で開催

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 iPadなどの登場で、いま出版界の最大の関心事となっている電子書籍。11月12日から3日間の日程で「電子書籍・コミック サミット in 秋葉原」が東京・秋葉原UDXで開催される。

 大手出版社の講談社、集英社、小学館などが加盟するコミック10社が後援し、経済産業省も共催に名を連ねる同イベント。「今後ますます広がる電子書籍の世界。日本でのこれからの動きをいち早く知っていただける機会です」と同サミット実行委員会は話す。

 初日の12日は、カンファレンス(協議会)と題し、さまざまな業界の著名人たちが意見を発表する予定。

 基調講演は角川グループホールディングス会長・角川歴彦氏の「iPadへの挑戦‐編集者の力 ~クラウド時代に出版社が飛躍するために~」。続いて、「デジタルコミックの海外展開について」と題した講演は、集英社専務取締役の鳥嶋和彦氏がおこなう。また、対談では、『亡国のイージス』などでおなじみの作家・福井晴敏氏と、講談社副社長で日本電子書籍出版社協会の代表理事も務める野間省伸氏が、電子書籍の未来について語る。この日最後におこなわれるシンポジウムでは、アマゾン、NTTドコモ、米ソニー・エレクトニクス、経産省、アスキー・メディアワークス、角川書店の重職につく面々が一同に会す。タイトルは「電子書籍の有力プレイヤーが明かす最新情報と未来形」だ。

 翌13日には、コミック・広告・ゲームの各分野で活躍する専門家が集結し、開発商品を発表する。また、13、14日の2日間、世界中から集めた最新の電子書籍端末とコンテンツを展示。電子書籍・コミック市場のこれからの動向をチェックするにはうってつけのチャンスになりそうだ。

 カンファレンスは事前申込制で入場無料。現在、公式HPより先着順に登録をおこなっている。

 http://ebookmanga-summit.com/outline.html

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