『もしドラ』編集者がヒットの裏側を語る講演会―六本木ヒルズで開催

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 昨年12月に発売され、いまだに売れ続けているビジネス小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著)。この作品を担当した編集者・加藤貞顕氏が11月16日に六本木アカデミーヒルズで講演会を行う。

 「もしドラ」の愛称でも有名な同書は、通常版142万部、電子書籍版8万部を発売。出版元のダイヤモンド社にとっては、創業97年で初めてのミリオンセラーとなった。来年3月からはNHKがアニメ版を放送予定。中国語や英語の翻訳版も企画されているなど、まだまだ『もしドラ』人気は続きそうだ。

 加藤氏は1973年生まれ。過去に「投資信託にだまされるな!」「スタバではグランデを買え!」「英語耳」などを担当。最近はiPhone、iPad用の電子書籍リーダー『DReader』の開発にも取り組んでいる。

 今回の講演は、電通の元マーケティングディレクターで、現在中央大学大学院ビジネススクールの教授である、田中洋氏が案内役を務める。主催のアカデミーヒルズによると、「(加藤氏の)独自の『眼』で『企画の芽』を見つける方法から、Twitterを活用した新たなプロモーションの工夫、そして電子書籍版ヒットの裏側と今後の戦略までをお話いただく」という。

 ビジネス書らしからぬアニメ風の絵を表紙に採用したり、「もしドラ」という呼び名をつけたり...。ヒット作になる仕掛けはいろいろなところにあるように見えるが、担当編集者が実際に考えたのはどんなことだったのか。現場の生の声が聞けるいいチャンスになりそうだ。

 六本木スクールの講座「異色の大ヒットビジネス書『もしドラ』はこうして生まれた ~仕掛け人が語るミリオンセラーへの軌跡と売れる企画の法則~」は、11月16日(火)、19:00~21:00。受講料は5千円。申込み、詳細は以下サイトから。

http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000dcrz5.html

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