早田リツ子 著『第一藝文社をさがして』刊行記念トークイベント 「渋い文学をさがして」山本善行さん(善行堂)×島田潤一郎さん(夏葉社)

戦前の日本に、〈第一藝文社(ダイイチゲイブンシャ)〉というひとり出版社がありました。1936~44年にかけて、主に京都で活躍した、いけばなや映画に関する書籍や、詩集などを刊行した出版社です。
中塚道祐を社主とする第一藝文社の出版物の中には、映画監督・脚本家・俳優など多方面で活躍し、伊丹十三の父としても知られる伊丹万作の著書『影画雑記』(1937)や、アニメーション映画評論の草分けといわれ、高畑勲などにも影響を与えた今村太平の『漫画映画論』(1941)などがあります。
すぐれた作品を刊行した第一藝文社とは、いったい何だったのか? 発行人である中塚道祐とはどんな人物なのだろうか?
──そんな疑問を抱いた早田リツ子さんは、図書館や古書店、中塚の手記を手掛かりに、また遺族の訪問などを通して第一藝文社の変遷をたどります。
評伝『第一藝文社をさがして』は、第一藝文社の来し方を通して、中塚道祐という一人の編集者と作家や芸術家たちとの出会い、そして日本の戦前戦後の社会の様子が見えてくる、渋いながらも味わい深い一冊です。

SPBS本店では本書の刊行を記念し、トークイベントを行います。今回のイベントでは、『関西赤貧古本道』の著者であり、本書のあとがきを担当した京都の古書店〈善行堂〉の山本善行さんと、吉祥寺でひとり出版社〈夏葉社〉を営む島田潤一郎さんをゲストにお迎えし、中塚道祐と第一藝文社を切り口に、文学のおもしろさ、そして「本を発行するという仕事」について語っていただきます。

開催日時 2022年1月21日(金)20:00~21:30
会場 SPBS本店(東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山1F)&オンライン
参加方法

こちらのリンクから申し込みいただけます。https://spbs20220121.peatix.com/view

入場料 1650円
定員 会場30名・オンライン定員なし
補足 詳細はSPBSホームページをご覧ください。