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2023年1月 初詣大ジャンプ号 No.475

さあ、今年も年間ベスト10の季節がやってきた! というわけで、「本の雑誌」1月特大号は、年に一度のベスト10特集号。本の雑誌が選んだ2022年度ノンジャンルのベスト10に、鏡明のSFベスト10、池上冬樹のミステリーベスト10、縄田一男の時代小説ベスト10、佐久間文子の現代文学ベスト10、栗下直也のノンフィクションベスト10、そして北上次郎のエンターテインメントベスト10が並ぶ、待ったなしのベスト10七連発だ! さらに作家、評論家、翻訳家など総勢31名が選ぶ「私のベスト3」、もちろん忘れちゃいけない読者のベスト1もあるぞ!のベスト尽くしの大特集。ソングライター24人の言葉に23区の散歩本、函館出身作家の評伝等々、600ページ超えの鈍器本がどかどか積み重なる中、社員3名の熱い推薦を集めて1位に輝いたのは一気読み必至の傑作群像劇『〇バ〇』! 怒濤のベスト10攻勢で2022年の面白本が勢揃い。正月休みの読書計画はこれで万全だ!

 メンバー一新の新刊めったくたガイドは、柿沼瑛子がスーシェ『ポワロと私』の「シェラミ」に涙すれば、石川美南はエネルギッシュな中国小説怒濤の三冊を読み比べ! 大森望がベスト候補長篇から時間SFまで小説全部早川書房祭りで踊りまくれば、酒井貞道は辻堂ゆめ『君といた日の続き』のダメ押し的展開がすごい!とイチ推し。松井ゆかりが原田ひ香『老人ホテル』に胸をざわざわさせれば、すずきたけしは「怖い」のに「見たい」ホラーのパラドックスにぐぐっと接近。そして北上次郎は強く鮮やかに描く羽鳥好之『尚、赫々たれ』がいいのだ、と絶賛。三部構成の第二章が圧巻だというデビュー作で、さあ、あなたも赫々たろう!

 そして今月から、岡崎武志の「岡崎武志古本屋になる!」と浅生ハルミン「こけし始めました」が連載開始。ライター人生の転機を迎えた岡崎武志が古本屋開業にチャレンジするリアルドキュメントに6、70のこけしを所有する浅生ハルミンが心がトロンとなるこけし愛を綴るこけし蒐集エッセイだ。お楽しみに。さらに色紙ページでは山脇麻生「明日のマンガ話」とurbansea「雑誌のほそみち」がスタート。本文デザインも一新して読みやすさも十倍増(当社比)で、ますますパワーアップの本の雑誌1月号と「おすすめ文庫王国」があれば、単行本から文庫まで、読みたい本がとまらない! さあ、こたつにみかんに熱燗を用意して、読書三昧夢いっぱいの正月を満喫しよう!

目次

本棚が見たい!

1月の書店 UNITÉ/1月の本棚 書物蔵
岡崎武志古本屋になる!/六十五歳で訪れたライター人生の転機 岡崎武志 
こけし始めました/久しぶりに、東京こけし友の会へ 浅生ハルミン 
古本屋台/Q.B.B.

特集:2022年度ベスト10

社内座談会実況中継 
読者が選んだベスト1 
SFベスト10 鏡 明 
ミステリーベスト10 池上冬樹 
時代小説ベスト10 縄田一男 
私のベスト3 
現代文学ベスト10 佐久間文子 
ノンフィクションベスト10 栗下直也 
エンターテインメントベスト10 北上次郎 

黒い昼食会/推しビジネスがすごい! 
哀愁の町に何が降るというのだ。/赤いサラファン 椎名 誠
そして奇妙な読書だけが残った/「僕の樹には誰もいない」を読んだから、一行空けよう。 大槻ケンヂ

新刊めったくたガイド

スーシェ『ポワロと私』の「シェラミ」に涙! 柿沼瑛子
エネルギッシュな中国小説怒濤の三冊読み比べ! 石川美南
ベスト候補長篇から時間SFまで小説ぜんぶ早川書房祭りだ! 大森 望
辻堂ゆめ『君といた日の続き』のダメ押し展開がすごい! 酒井貞道
原田ひ香『老人ホテル』に胸がざわざわする! 松井ゆかり
「怖い」のに「見たい」ホラーのパラドックスに迫る! すずきたけし
強く鮮やかに描く羽鳥好之『尚、赫々たれ』がいいぞ 北上次郎

新鋭・青本雪平の『バールの正しい使い方』が熱い! 宇田川拓也
〈好き〉を貫いて夢を叶える! ♪akira
本の可能性を信じる自然体の「葉々社」 和氣正幸
劉慈欣『三体』の前日譚的作品『三体0 球状閃電』登場 山岸真
これが家族マンガの最前線だ たかたけし『住みにごり』 山脇麻生
整頓と混乱が拮抗する“古本桟敷”を満喫! 小山力也
作家、本屋、町を巻き込む出版社「三輪舎」 竹田信弥
週刊文春の気概と和田誠のアンコール表紙 urbansea

弱虫DIY/微調整地獄アゲイン 内澤旬子
ユーカリの木の蔭で/六代目の半七劇 北村 薫
断捨離血風録/寝室には壁がある 日下三蔵 
サバイバルな書物/菌や虫多種多様なほど美しい 細菌叢がいのちの秘密 服部文祥 
文芸記者列伝/文学の道をあきらめた人 川口則弘
鉄道書の本棚/「赤ヘル旋風」と山陽新幹線の深い関係 V林田
連続的SF話/隙間の多い本棚 鏡 明
南の話/ピンク、ブルー、まる 『グッドナイト・ムーン』の怪(10) 青山 南
そばですよ/芭蕉の足跡をたどると、江戸の深川とそばが見えてくる 平松洋子
音をプログラミングする 円城 塔 
21世紀のかわいいUFO本 べつやくれい 
河川敷で飲む時間旅行 藤岡みなみ 
人類の“兄弟”の意外な事実 風野春樹 
ホリイのゆるーく調査/伊丹十三『女たちよ!』に受けた影響 堀井憲一郎
小海線物語/葫蘆島を忘れない 沢野ひとし

続・棒パン日常/「城の崎にて」再読 穂村 弘 
三角窓口/文庫本のダブりを全部揃えた私はバカか? 他
即売会の世界/石川春菜 

今月書いた人
掲載図書索引
今月本の雑誌に遊びに来た人
後記 

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