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1月16日(金)

100年たったらみんな死ぬ 上  (ワイドKC キス)
『100年たったらみんな死ぬ 上 (ワイドKC キス)』
松田 奈緒子
講談社
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100年たったらみんな死ぬ 下  (ワイドKC キス)
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松田 奈緒子
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 高野秀行さんの上智大学最終講義。
 誰よりも早く登校し、誰もいない教室を写真に撮る。大学に行けなかった僕にとっての、卒業の日なのである。

 授業は最後なのでゲストはおらず、じっくり高野秀行が、高野秀行になっていく話を聞く。エピソードの多くは本で読んで知っているのだが、大学生相手ということでストレートに語る内容は、そのまま理論社の「よりみちパン!セ」や河出書房新社の「14歳の世渡り術」にピッタリであった。本の雑誌社でも「ジンセイ綱渡り」シリーズというのを創刊しようと考える。

 授業が終わって、「いやーカッコいいなあ」と痺れていると学生さんが高野さんの前にすすすっとやってきて「先生なんで来週は授業がないんですか? もっと話聞きたかったですよ」と言い出すではないか。大学の授業にアンコールがあったとはと驚きつつ、高野さんは「来週? なんで? 今日で後期は終わりでしょう」と学生さんに答えたら、学生さんは手帳を開いて「後期は26日までですよ」と言い出した。

 実は僕、おかしいと思っていたのである。なぜなら我が本の雑誌社の助っ人たちはみんな大学生なのであるが、こんな早く学校が終わる奴はいないのだ。だから先週から何度も高野さんに「ほんとうに来週で終わりですか?」と確認していたのであるが、高野さんは「そうだよ」と自信に満ちあふれていたのである。

 ただし恐ろしいのはそんなことではなく、高野さんが学生の話を聞いてもまったく動じず、「じゃあ来週もやろうか」と言い出したのである。もうすでに目の前の学生4人以外、みんな帰ってしまっていて、彼ら彼女らは「今日で終わり」だと思っているのだ。

「ここにいる人間だけでゆっくり話そうか」。
 うーん、散々ゲストを呼んで「みんあすごいよね」とか言っていたが、一番すごいのは高野さんだったのではなかろうか。

★   ★   ★

 いったん会社に戻って、『狂気な作家のつくり方』を20冊持って、吉祥寺のリブロさんへ。こちらの担当社Yさんが吉野朔実さんの大ファンで、サイン本を頼まれていたのだ。

 あいにくYさんは休憩時間だったので店長のTさんにお渡しし、ブックス・ルーエさんへ。2階の文庫売り場に上がっていくと、なぜかマンガ『100年たったらみんな死ぬ』松田奈緒子(講談社) が手書きPOP付きで平積みされていた。

「あまりに素晴らしいので文庫売り場にも置いてしまいました」

 担当のHさんに話を伺うと、「いやー一言でこういう漫画って言えないんですけど、ほんとうに素晴らしいんですよ」と愛おしそうに本を眺めていた。

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