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2月20日(金)

 昨夜2時過ぎ、猛烈な腹痛に襲われ、目が覚める。一刻も争う非常事態警報が、我が肛門周辺で鳴り響き、転がるように階下のトイレへ向かう。間一髪でセーフだったのだが、今度はこみ上げてくるものがあって、あら大変。どじょうと遊んでいる余裕はなく、そのまま1時間ほどトイレにこもる。

 その後、どうにか這い出て、コタツに横になるが、たびたび腹に激痛が走り、眠るどころではない。

 本日は取材とトークショーの立ち会いがあるため休むわけにもいかず薬を大量に飲んで出社。 取材先の四ッ谷に向かう電車のなかで、以前この日記でも書いた『紙のからくり「カミカラ」』の営業Hさんとバッタリ。

「売れてるみたいっすねー」と羨ましがったら、なんとあの後テレビで取り上げられて、売れてるどころじゃないらしい。この日はちょうど重版分の出来日だったそうなのだが、その重版部数を聞いて、めまいがしてしまった。もはや紙から札を刷っているようなもんだ。

 高野秀行さんの取材に同行した後、ジュンク堂書店新宿店へ。
 こちらで高野さんと内澤旬子さんと宮田珠己さんの題してエンタメ・ノンフ三銃士による「たぶん旅のはなし」というトークショーが行われるのだ。

 満員御礼。調子が悪いと言っていた宮田さんが、気力を振り絞って司会進行に励んでいただいたおかげで爆笑に終わる。

 一件落着......と行きたかったが、その後は、先月結成されたエンタメ・ノンフ文芸部の部会。この部活、何をしているのかというと、エンタメノンフの作家たちが集まって、小説を書こうとしているのだ。いや現にこの日3名が小説を書き、持ち寄ったのであるが、それぞれが厳しい意見をぶつけつつもどこかに愛がありなんだか本当に部活であった。

 本来はマネージャーの私も小説を書いて提出するはずだったのであるが、「小説とは何だ?」とか3人と違って「俺の書いた小説を誰が読むんだ?」という根本的なところで1ヶ月間悩んでしまい何も書けなかった。「そんなこたー考えないでいいんですよ」と内澤旬子さんに励まされ、次回には小説を提出することを約束す。

 気づいたら腹痛は収まっていた。

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