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3月12日(木)

街場の大阪論
『街場の大阪論』
江弘毅
バジリコ
1,512円(税込)
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放浪記 (新潮文庫)
『放浪記 (新潮文庫)』
林 芙美子
新潮社
853円(税込)
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 そのまま東京に帰るのももったいないので、新幹線を途中下車し大阪を営業。
 私はどうしてこうもマジメなんだろうか。このままだとマジメ過ぎて病気になるような気がするので、天啓を受けてサラリーマンを辞めた宮田珠己さんの爪の垢を煎じてもらおう。

 紀伊國屋書店梅田店、旭屋書店本店、ブックファースト梅田店、ジュンク堂天満橋店、ジュンク堂難波店、旭屋書店なんばCITY店、スタンダードブックストア、紀伊國屋書店本町店、ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラゼ店、ジュンク堂書店大阪本店と廻るが、なんということだ!? ほとんどの書店さんで担当者さんが休みではないか。大阪の文芸担当者さんは、床屋さんみたいに一斉に木曜休みとかにしているのだろうか?

 しかも、フェアをやっていただいているブックファースト梅田店とジュンク堂天満橋店の担当者さんには、どうしても会ってお礼が言いたかったのだが、共に不在であった。大阪は昨年のガンバ大阪戦といい、どうも私の鬼門のようだ。

 そういえば妻の実家が大阪だった。

 しかし一番の要件であった「本の雑誌」で連載していただいている元「ミーツ」編集長にして、現140Bの編集責任者・江弘毅さんにはアポイントを取っておいたのでしっかりお会いできたのであった。

 江さんは新作『街場の大阪論』(バジリコ)の著者近影がうそじゃねーかと思うほど、男前でしかも身長も高く、同じ岸和田の中場さんと違ってスリムであった。中場さんと同じなのはめちゃくちゃオシャレなことで、シャツにジーンズ姿なのだが、危うく惚れそうになるほど格好良かった。

 そんな男前の口から出てくるのは、やはり中場さん同様、とんでもない話であり、ここには再現できない。ただあまりに面白いので気付いたら1時間があっという間に過ぎていて、私は新幹線の予約時間に間に合うよう、梅田の地下街を疾走することになったのである。やはり大阪は鬼門だ。

 もうひとつの鬼門は新幹線で、どうして私の隣はいつも靴を脱ぐおっさんなのであろうか。たとえ実際に臭わないとしても靴下姿のおっさんはそれだけで臭いのである。行きも帰りもそんなおっさんで、旅は道ずれどころの話でない。泣けてきたので、啓文社の地元本コーナーに並んでいた『放浪記』林芙美子(新潮文庫)を読む。

 娘と息子の顔が一刻でも早く見たかった。

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