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10月5日(火)

黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)
『黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)』
リシャルト・カプシチンスキ
河出書房新社
2,808円(税込)
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セゾン文化は何を夢みた
『セゾン文化は何を夢みた』
永江 朗
朝日新聞出版
2,484円(税込)
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COCOON
『COCOON』
今日マチ子
秋田書店
1,026円(税込)
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 池袋のリブロを訪問し、矢部さんとお話しているその机の周りには、矢部さんがこれから買おうとしている本が山積みになっていた。そのなかの1冊が、河出書房新社の世界文学全集の『黒檀』カブシチンスキで、これはどうも小説ではなくルポルタージュであり、しかもアフリカ諸国を舞台にしたものらしい。ペラペラと見てみるとものすごく面白そうで、早速購入。

 リブロといえば、『「今泉棚」とリブロの時代』今泉正光(論創社)と『セゾン文化は何を夢みた』永江朗(朝日新聞出版)が出ている。両著ともすでに読み終えているのだが、『書店風雲録』田口久美子とともにあの時代のリブロや西武に影響を受けた人間は必読の書だろう。

 その後、ジュンク堂書店を訪問し、コミック売り場のHさんと『さよならもいわずに』の話していると、じゃあこれがと『cocoon』今日マチ子(秋田書店)をオススメされる。こちらも早速購入し、電車のなかで読み出したのだが、絵柄からは想像もつかない戦争をテーマにしたマンガで、思わず涙が溢れてきてしまったのだが、これが最後まで読んだ上であとがきを目にして驚く。そ、そういうことなのか。改めて読み直すとまったく違う物語に見え、それはそれでものすごく感動したのであった。結局私たちに残された唯一の武器は想像力ということなのだろう。

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