10月6日(水)
- 『寝ても覚めても』
- 柴崎 友香
- 河出書房新社
- 1,620円(税込)
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今月の新刊『神様は本を読まない』吉野朔実著の見本を持って取次店廻り。
見本出しには10数冊の本を持参しなければならず、大きな手提げ袋に入れた本が、私の手のひらを赤くする。一軒一軒廻って行くごとに軽くなるのが心地よい。実感のある仕事は楽しいものだ。
会社に戻り、デスクワークをこなし、改めて松戸へ。
今夜は駅前の良文堂書店さんで行われていた第4回「ガチンコ対決フェア」の結果発表会なのであった。
このフェアは10社の版元営業マンがそれぞれ売れると見込んだ本を並べ、1ヶ月間の販売数を競い合うフェアなのだが、上位入賞者にはフェアコーナーの使用権利がプレゼントされるためか、多くの版元が参加希望があるとかで、なんと下位2社は次回参加権を剥奪されてしまうのであった。まるでJリーグのようななんとも厳しい入れ替え戦方式なのだ。
今回は売ることをあまり意識せず本を選んでしまったので、たぶん降格するだろうと覚悟して発表会にのぞんだのだが、ギリギリセーフの6位で、次回も参加できることに。
発表を終えた後は、幹事の高坂さんと柴崎友香の新作『寝ても覚めても』(河出書房新社)について語り合う。高坂さんは大の柴崎友香ファンなのであるが、「いやあこれはほんと傑作でしょう」と嬉しそうに話される。
私が柴崎友香の小説を読んでいつも感じるのは、その独特な文体で、小説を一度映画化し改めてそれを小説に書き起こすような視覚的な文章で、それは柴崎友香にしか書けない文章なのであった。
そして読者である私は映画を見るようにして、そこに登場する私より少し年下の、私とはまったく違う価値観のもとに生きる男女の暮らしを覗き見るのであった。
見本出しには10数冊の本を持参しなければならず、大きな手提げ袋に入れた本が、私の手のひらを赤くする。一軒一軒廻って行くごとに軽くなるのが心地よい。実感のある仕事は楽しいものだ。
会社に戻り、デスクワークをこなし、改めて松戸へ。
今夜は駅前の良文堂書店さんで行われていた第4回「ガチンコ対決フェア」の結果発表会なのであった。
このフェアは10社の版元営業マンがそれぞれ売れると見込んだ本を並べ、1ヶ月間の販売数を競い合うフェアなのだが、上位入賞者にはフェアコーナーの使用権利がプレゼントされるためか、多くの版元が参加希望があるとかで、なんと下位2社は次回参加権を剥奪されてしまうのであった。まるでJリーグのようななんとも厳しい入れ替え戦方式なのだ。
今回は売ることをあまり意識せず本を選んでしまったので、たぶん降格するだろうと覚悟して発表会にのぞんだのだが、ギリギリセーフの6位で、次回も参加できることに。
発表を終えた後は、幹事の高坂さんと柴崎友香の新作『寝ても覚めても』(河出書房新社)について語り合う。高坂さんは大の柴崎友香ファンなのであるが、「いやあこれはほんと傑作でしょう」と嬉しそうに話される。
私が柴崎友香の小説を読んでいつも感じるのは、その独特な文体で、小説を一度映画化し改めてそれを小説に書き起こすような視覚的な文章で、それは柴崎友香にしか書けない文章なのであった。
そして読者である私は映画を見るようにして、そこに登場する私より少し年下の、私とはまったく違う価値観のもとに生きる男女の暮らしを覗き見るのであった。