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9月7日(水)

春嵐立つ-返り忠兵衛江戸見聞 (双葉文庫)
『春嵐立つ-返り忠兵衛江戸見聞 (双葉文庫)』
芝村 凉也
双葉社
669円(税込)
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 緊急入院した相棒とおるは、検査の結果、仮病と判明し、緊急退院していたらしい。
 本当に「困ったひと」だ。

 上大岡のY書店さんを訪問。店長のHさんから、テレビ放送の翌日、すでにあれほど売れていたにも関わらず『体脂肪計タニタの社員食堂』があっという間に売り切れていった様子を伺う。Hさんお薦めの時代小説『春嵐立つ』芝村凉也(双葉文庫)を購入。

 また次に訪問したM書店Yさんから指摘されたのだが、読者の嗜好が変わったという話。
 私はそれは『告白』湊かなえ(双葉文庫)が本屋大賞を受賞した頃からと考えているのだが、青春小説や家族小説などの読み心地のよい一般小説から、もう少し心がざわつくミステリーなどがもてはやされるようになっている。その流れの最たる例が、沼田まほかるのヒットではなかろうか。

 それと文庫の売れ方も随分変わってきており、新刊よりもベスト1帯のついた沼田まほかるの著作や『ピース』樋口有介(中公文庫)など書店さんが仕掛ける既刊本ばかりが売れ行きベストに並んでいる。どのお店もそれらの文庫が同じパネルの下に多面展開しており、とある書店さんで「みんな同じものを並べて売れるんですか?」と伺ってみると、「今はね、面白いってことよりも、ベスト1や売れているって情報の方が読者の購買意欲を刺激するんですよ」とのこと。

 私は営業になった頃、「◯◯書店で売れてます」という営業トークは諸刃の剣で、「じゃあ置いてみようか」と判断してくれる書店員さんと同じくらい「だったらうちのお店は売らないよ」と断る書店さんもいたのだが、世の中随分変わるものだ。

 夜、横浜で、泣きながら酒を飲む。

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