9月14日(水)
- 『下町酒場ぶらりぶらり』
- 大竹 聡
- 本の雑誌社
- 1,728円(税込)
- >> Amazon.co.jp
- >> HonyaClub.com
- >> エルパカBOOKS
『だいたい四国八十八ヶ所』宮田珠己著、『世にも奇妙なマラソン大会』高野秀行著に続き、2011年3冊目の編集&営業本『下町酒場ぶらりぶらり』大竹聡著の見本が出来上がったので、頬ずりしながら、取次店を廻る。
取次店の窓口は、出版業界のドラマが凝縮されており、ある電話では「もう1000部どうにか納品いただけないでしょうか」とか「1万部でも欲しいくらいですよ」と取次店の方が頭を下げて在庫を手に入れようとしているのに、別の窓口では「この返品率を見てください、こんな本を作っていても商売にならないでしょう。編集者にも伝えておいてくださいね」なんて言われているのであった。
ほんとかウソか経験したことがないのでわからないのだが、ベストセラーを出すと取次店の方が、わざわざ会社まで本を確保しにやってくるという。一度でいいからそういう経験をしてみたい。
まあそんな経験は、仕事をサボって埼玉スタジアムに駆け込んでいるようでは、一生できないだろう。
2011年に就任した監督ペトロビッチ(以後「ペ」と略す)は、開幕から今までその頭の悪さを露呈し続けてきたが、この日の試合で私はその頭の悪さが筋金入りの本物であることを理解したのであった。
「ペ」にとってサッカーとは、おそらく1対1で絶対負けないということが根底にあるのだ。だから攻めにおいても守りにおいても数的有意を作るという概念はまったくなく、フリーランニングやポジションチェンジなど考えられないのであった。
確かに「ペ」の現役時代、1対1で負けそうになったら相手選手をぶっ飛ばしてでも止めていたが(それによって多くのイエローカードやレッドカードをもらい浦和レッズは10人で戦うことが多々あった)、そもそも日本のサッカーは、1対1で勝てないことを前提に戦術が練られているのではなかった。それは日本のサッカーに限らず、世界のサッカーの潮流といってもいいのかもしれない。恐るべき「ペ」。
というわけで中断期間に監督が代わるのと信じていたら、なぜかいまさらGMが代わり、埼玉スタジアムはたった1万3千人という、浦和レッズ埼スタ史上最小観客数を記録したのであった。よほど恥ずかしかったのか、電光掲示板に映るその人数はいつもより短い時間で消されたように思う。
ああ、この勝利はリーグに加算されないのかとうなだれて家路につく。
取次店の窓口は、出版業界のドラマが凝縮されており、ある電話では「もう1000部どうにか納品いただけないでしょうか」とか「1万部でも欲しいくらいですよ」と取次店の方が頭を下げて在庫を手に入れようとしているのに、別の窓口では「この返品率を見てください、こんな本を作っていても商売にならないでしょう。編集者にも伝えておいてくださいね」なんて言われているのであった。
ほんとかウソか経験したことがないのでわからないのだが、ベストセラーを出すと取次店の方が、わざわざ会社まで本を確保しにやってくるという。一度でいいからそういう経験をしてみたい。
まあそんな経験は、仕事をサボって埼玉スタジアムに駆け込んでいるようでは、一生できないだろう。
2011年に就任した監督ペトロビッチ(以後「ペ」と略す)は、開幕から今までその頭の悪さを露呈し続けてきたが、この日の試合で私はその頭の悪さが筋金入りの本物であることを理解したのであった。
「ペ」にとってサッカーとは、おそらく1対1で絶対負けないということが根底にあるのだ。だから攻めにおいても守りにおいても数的有意を作るという概念はまったくなく、フリーランニングやポジションチェンジなど考えられないのであった。
確かに「ペ」の現役時代、1対1で負けそうになったら相手選手をぶっ飛ばしてでも止めていたが(それによって多くのイエローカードやレッドカードをもらい浦和レッズは10人で戦うことが多々あった)、そもそも日本のサッカーは、1対1で勝てないことを前提に戦術が練られているのではなかった。それは日本のサッカーに限らず、世界のサッカーの潮流といってもいいのかもしれない。恐るべき「ペ」。
というわけで中断期間に監督が代わるのと信じていたら、なぜかいまさらGMが代わり、埼玉スタジアムはたった1万3千人という、浦和レッズ埼スタ史上最小観客数を記録したのであった。よほど恥ずかしかったのか、電光掲示板に映るその人数はいつもより短い時間で消されたように思う。
ああ、この勝利はリーグに加算されないのかとうなだれて家路につく。