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12月16日(金)

 息子は7歳になった。
「ガマン」をおぼえた。
 仮面ライダーフォーゼに変身した。

★    ★    ★

「ぼく泣きそうだったんだよ」

 ろうそくが七本立ったケーキを前にして、息子は登校の様子を語りだした。

「イトーくんとかユウダイのお兄ちゃんとかセイゴとかナリマサとか、みんながぼくに『誕生日おめでとう』って言ってきてくれたんだよ」

 イトーくん以外は、みんな年上の友だちで、ほとんどが娘の同級生だった。物怖じしない息子は公園で彼らに会うと、「いーれーて!」と声をかけて、4つも5つも離れたお兄ちゃんたちと遊んでいるらしい。ときには鬼ごっこでいつまでも鬼役から抜けだせず泣いていることもあるのだが、そんなときは娘が変わって鬼になり、同級生を追いかけまわしているそうだ。

「ねえ、この『おめでとう』って書いてあるチョコのプレート、半分ちょうだい」
「いいよ!」

 息子はいつもなら「やだ!」と言いそうなお姉ちゃんの申し出を素直に受け入れる。
「でもぼくの上には、いちご絶対二つ乗せてよ」

 包丁についた生クリームを舐めながら、妻はそれぞれのお皿の上にケーキを置いた。

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