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11月11日(月)

本の雑誌366号
『本の雑誌366号』
本の雑誌社
700円(税込)
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「ナビスコの悲劇」と「ミヤギの悲劇」を立て続けに経験し、粉々に砕け散った心をどうにか寄せ集め出社すると、なぜかマリノスサポの出版営業マン芸艸堂Nさんが会社にやってくる。「優勝が決まるフロンターレ戦のチケット探しているんですよ、こちらにありませんか?」ってあるわけないだろ!!

 塩を撒いて営業に出かけるが、昨日はBSで試合を生中継をしていたため書店員さんでも見た人が多く、「昨日は残念だったねえ」と話しかけてくる。うう、できれば触れないで頂きたいんです。そこを触られると力が抜けて立っていられなくなってしまうのです。

 それにしても今Jリーグは、存続の危機とかで突然2ステージ制に戻し、謎のポストシーズンとやらで地上波中継してもらい一挙逆転の皮算用をしているらしいが、もし本当に地上波中継が増えた場合、もっとみんながJリーグを見るわけで、そうなると先週や今週のような敗北(引き分け)を期した私のような人間が傷つく機会が増えるのではなかろうか。

 ナイーブな私は今朝、新聞がお休みというだけで胸を撫で下ろし、なるべくスポーツ新聞やネットのニュースにも近づかず、Twitterでレッズの文字を見るのにも怯えていたというのに、あんなに残念で虚しい瞬間を不特定多数の人に目撃され、「あれ、かわいそうでしたね」なんて声をかけられた日には、マリノスサポの営業マン以上に私の心を苦しめることになるのではなかろうか。
 やはり2ステージ制もポストシーズンも反対だ。テレビ中継はなるべく遠方の人には見られない地元のローカル局に任せよう。

 傷だらけになって会社に戻ると、事務の浜田が「あの、駅弁売りが持っている画板みたいな箱みたいなあれ、どこで売ってますかね?」と訊いてくる。そんなもの知るかと無視していると、「神保町ブックフェスティバルで私、気づいたんですよ。本を売るのは楽しいって。だからこれから毎日、ひとり神保町ブックフェスティバルをしようと思って。あの画板みたいなやつに本を詰めてすずらん通りを売り歩きます」。見かけた人、優しくしてあげてください。

「本の雑誌」2013年12月号搬入。

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