1月6日(月)
- 『本の雑誌368号』
- 本の雑誌社
- 700円(税込)
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- 『破門 (単行本)』
- 黒川 博行
- KADOKAWA/角川書店
- 1,836円(税込)
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まだ真っ暗な早朝4時半、悪夢で目覚める。仕事始めの本日は8日搬入の「本の雑誌」2月号の部決日なのだが、その部決をすっかり忘れ、あちこちに土下座している夢。なんだかなあ。正夢にならなきゃいんだけど。
二度寝できるような気分でないので、真っ暗ななかランニング、8キロ。
仕事始めから京浜東北線は人身事故で運転見合わせとなり、どこにも乗り換えることのできない西川口駅で停車。これ幸いと、こちらはノンストップな展開が続く、2月4日発売の黒川博行著『破門』(KADOKAWA)のプルーフを読み進める。
建設コンサルタントの二宮とヤクザの桑原がコンビで突っ走る<疫病神>シリーズの最新作。今回は映画製作に出資した金を持ち逃げしたプロデューサーを追いかけ、関西だけでなく、マカオ、香港、愛媛と駆けずり廻るが、それがヤクザ同士の大抗争に発展。まさに息をもつかせぬ展開で一気に読了す。大満足。そして電車が動き出す。
本の雑誌社の新年は、瀬戸内銘菓「母恵夢」とともに明ける。毎年事務の浜田が愛媛の帰省みやげとして仕事始めの日に持ってくるのだが、これがたまらぬ美味さで、苦いコーヒーとよく合うのだ。
じっくり堪能しようと頬張ったところに電話が鳴り出し、それを皮切りに受話器を置けば次の注文が入りと、いつの間にか作業机の上には直納すべき『謎の独立国家ソマリランド』と『捨てる女』の山が築かれて行く。というわけで「母恵夢」も新年の挨拶まわりもあきらめ、助っ人と手分けしてさっそく直納に走る。
ピストン輸送で会社を何度も出たり入ったりしているうちにすっかり日は暮れ、朝、マグカップにいれたコーヒーは冷めてしまった。2014年の仕事始めは直納で終わる。コーヒーを淹れ直し、一口だけ齧った跡のある「母恵夢」とともに味わう。
そういえば部決は忘れずにした。