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11月7日(金)

ベンジャミン・ブッカー
『ベンジャミン・ブッカー』
ホステス
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つるとはな
『つるとはな』
つるとはな編集部
つるとはな
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ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド [DVD]
『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド [DVD]』
KADOKAWA / 角川書店
1,620円(税込)
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フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質
『フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~』
ジェニファー・L・スコット
大和書房
1,512円(税込)
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 ロック友の松戸の良文堂書店Tさんから借り、あまりにカッチョイイので購入したBenjamin Booker「Benjamin Booker」を聴きながら出社。吠えるギター、グルーブするドラム、そして唸るヴォーカル、たまらん。

 午前中は社内で打ち合わせ、その後、某書店さんへ。
 こちらの書店員さんは各営業マンから「デキル」と噂を聞いており、一度、飲み会でお会いしたことがあるのだが、お店の訪問は初めて。百聞は一棚にしかず。

 というわけでお店を覗いた瞬間、ああ、と声をあげてしまう。棚からパワーがあふれている。いったいどんな風に仕事をされているのか根掘り葉掘り伺うと、なんと私が20年以上前アルバイトしていた八重洲ブックセンターの職人魂炸裂の先輩たちとほとんど一緒であった。

 まるでニホンオオカミが山奥でひっそり生きていた...みたいな感じなのだが、実はこの書店員さん、前職はブックオフの店員さんなのだった。しかも今のお店でも仕事を教わるような人はおらず、自分なりに本を一冊でも多く売るために試行錯誤した結果が、2,30年前の書店員さんと同じやり方だったらしい。

 夕方、会社に戻ると新創刊雑誌「つるとはな」のTさんが、編集長岡戸絹枝さんを連れて電撃訪問。Tさんとは古い付き合いで「つるとはな」の販促の協力をしていたのだが、わざわざご挨拶にいらしてくれたのだった。

 岡戸さんの作った雑誌に育てられてきた事務の浜田はド緊張で全身から汗を滴り落としながら名刺を差し出し、「松山で雑誌を眺めていた高校生の私にあなた大きくなったら岡戸さんに会えるのよと教えてやりたい」と興奮している。

 夜、もうすぐ原作・主演映画が試写会を迎える某氏より電話があり、「げんぱち」へ。なんだか懐かしい感じがする洋食屋さん。のり弁(しかも二段重ね!)のついた定食をつまみつつ、酒(私は乾杯後、氷水)。その後「燭台」に移動し、マーティン・スコセッシ監督/ジョージ・ハリスン主演「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」のDVDを眺める。

 実は今日、某氏から電話がかかってきた時、私はどうしても訊ねたいことが思い浮かんだ。それは「雑誌を作るとはどういうことか。おもしろい雑誌とはどうやって作るものなのか」ということだった。
 
 しかし食事の間も酒の間もなかなかそういう話題にならず、無理に話をふっても野暮だろうと時間だけが無情に過ぎていった。そしてそろそろおいとまの時間となりかけたそのとき、突然話題が本作りとなり、某氏が「杉江さん、完璧に作った本や雑誌は売れないんだよね。どこか隙がないとダメなんだ。今の「本の雑誌」はすごく面白いと思うよ。でも隙を忘れずに」と言って、バーボンのソーダ割りを飲み干したのだった。


■今日売れていた本
フランス人は10着しか服を持たない』ジェニファー・L・スコット(大和書房)

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