4月7日(火)
- 『鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐』
- 上橋 菜穂子
- KADOKAWA/角川書店
- 1,728円(税込)
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- 『鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐』
- 上橋 菜穂子
- KADOKAWA/角川書店
- 1,728円(税込)
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2015年本屋大賞発表!
お祝いに駆けつけてくれた自由国民社のAさんから「ついに干支で一回りですね。おめでとうございます」と声をかけられ、もう12年もやっていたことに気づく。そういえば本屋大賞を始めた頃やっと歩き出した娘は、今年中学3年生となり、この日は春休みだったこともあり、猫の手兼社会科見学として会場に連れていってみた。もしかして父親を尊敬してしまうかもしれないと危惧していたのだが、帰りの電車のなかで「あのなかでパパが一番何もしてなかったね」と冷静な判断をしていたので、ほっとする。
2015年本屋大賞は、上橋菜穂子著『鹿の王』(KADOKAWA)。異世界を舞台にしたというと、その瞬間にじゃあいいやと思う人もいるかもしれないが、上橋菜穂子の描く異世界は一般小説以上に社会構造や世界観にリアリティがあり、本を読み終えたときには自分がその世界にいないことを寂しく感じるほどなので、何も気にせず本を手にとってほしい。上下巻合わせて1000ページを超える超大作だが、至福の読書時間が待っている。すごいぞ、上橋菜穂子は。