5月27日(水)
- 『役にたたない日々 (朝日文庫)』
- 佐野 洋子
- 朝日新聞出版
- 626円(税込)
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ここのところ佐野洋子の本をずっと読んでいる。
18歳ではじめて本の面白さを知り、椎名誠や村上龍や丸山健二や山口瞳の本をまるでバイブルのようにノートに書き写していた時期があったけれど、佐野洋子はあきらかに40代の私のバイブルだ。
「私は、わかった。人と付き合うより自分と折り合う事が一番難しいのだ。私は自分と折り合えなかったのだ。六十年くらい。
私は自分と絶交したいのだ。」
(『役にたたない日々』朝日文庫)
ゆれる電車のなかで、一文一文書き写している。10代、20代に書き写したあの文章たちが、私の血と肉になったのだから。