6月23日(火)
- 『蛭子能収のゆるゆる人生相談』
- 蛭子 能収
- 光文社
- 680円(税込)
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- 『ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)』
- 蛭子 能収
- KADOKAWA/角川書店
- 864円(税込)
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「キングダム」の大ブレイクに続き、「アメトーーク!」の読書芸人で紹介された本がバカ売れ。コーナー展開していた書店さんも売れ行きが良すぎて在庫確保が間に合わないらしい。
テレビという「マス」メディアの力もさることながら、作家・書評家から書店員さんに移ってきた本を紹介する人への信頼感が、ここにきてくりぃむしちゅーの有田絶賛で再ブレイクした『イニシエーション・ラブ』しかり、お笑い芸人に移ったことが興味深い。
これは自分より目線の上の人から平行に、ついに下へと変化していった瞬間なのではなかろうか......ととある書店員さんに話したら、単に芸人だから紹介が上手いんですよと笑われてしまった。
どちらにしても好きな人が集まって好きなものの話をしている熱は必ず人に伝わる。面白い本の話をしよう。どんどんしよう。
夕方、三省堂書店さんで行われていた『蛭子能収のゆるゆる人生相談』刊行記念サイン会に並ぶ。サイン会に並ぶのは西村賢太氏以来。蛭子さんが好きというと、多くの人が半笑いになるかどう対応していいのか困った顔になるけれど、私が今、もっとも共感する人は蛭子能収さんだ。
それはテレビを見て感じていたのだが、既刊『ひとりぼっちを笑うな』(角川oneテーマ21)を読んで確信に変わり、今作『蛭子能収のゆるゆる人生相談』を読んで不動のものとなった。こんなに自分と近い物の考え方の人がいるのか驚いている。
というわけで、ひとりひとり丁寧にサインしていく蛭子さんと握手、あまりの緊張に声もかけられず退散。