9月8日(火)
- 『握る男 (角川文庫)』
- 原 宏一
- KADOKAWA/角川書店
- 821円(税込)
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有楽町の三省堂書店へ重版のあがった『百歳までの読書術』を直納。
その足でリニューアルしたばかりの無印良品の書籍コーナー「MUJI BOOKS」を覗く。こちらは松岡正剛氏が選書したらしいが、そういえば幅允孝氏が選書した東急ハンズ銀座店の「HANDS BOOKS」ってどうなったんだろうか。
ブックファースト銀座コア店で展開されている食のフェアが圧巻。
銀座の教文館ではYさんよりお薦め映画を教わる。「ニュー・シネマ・パラダイス」「トレインスポッティング」「ブラス!」「日の名残り」「フル・モンティ」......そういえば読者のNさんからは、メールで「にっぽんの一番長い日(岡本喜八版)」をお薦めいただいたのだ。週末、全部観る。
その後、文教堂浜松町店のCさんを訪問。なにやら原宏一の『握る男』(角川文庫)が大ヒットしているらしい。特別なPOPがついているわけでもないから不思議。まさに客層にあった商品ということなんだろうか。
不思議といえば、数年前までこのような文庫の仕掛け販売は、どこかのお店で成功したものを他店に広げてベストセラー化していったのだが、ここのところは他のお店に持って行っても思ったように売行きが伸びないらしい。よって文庫の売上も低迷し、映画化やドラマ化といったマスの力に頼るしかなくなっている。
営業を終えて、某所へ。某書店の20年来の付き合いになる書店員さんが今月いっぱいで退職されるというので酒。売上不振のせいだとか。
今年は、ずっと一緒に本を売っていけると考えていた書店員さんの退職が続き、気が滅入る。そしてそれはいつか間違いなく自分のところにもやってくるだろう。
携帯の番号を教わって、わかれる。少し泣く。