5月18日(水)
- 『JUST IN SF』
- 牧 眞司
- 本の雑誌社
- 1,836円(税込)
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以前より、その書評や書評に対する姿勢が大好きだった牧眞司さんのSFガイドブック『JUST IN SF』がついに搬入となる。
本が売れない、読まれないと嘆いていても一冊も本が売れるわけはなく、ならば私にできることといえば、よきガイドブックを作ること。
思い返せば私には、20代半ばから30代半ばまで、ほとんど新譜を聴かない音楽空白の10年というのがあったのだけれど、その空白を打開したのは一冊のガイドブックとの出会いだったのだ。
『rockin'on BEST DISC500 1963-2007』を手にしてから、過去の名作やらヒット作を聴きまくり、現在では月に2、3枚CDを購入し、それ以上ジャニスでレンタル、ラジオは一日中つけっぱなしで、音楽のある暮らしを取り戻したのであった。
ならば本だって同じことで、よき羅針盤は豊穣な読書の世界の鍵になるはずと、『JUST IN SF』では身近な新作の紹介から、名作に繋がる次に読む本を記し、また詳細な著者プロフィールやひと目で分かるジャンルマークも付した。牧さんの情熱と知識のおかげで妥協なきガイドブックに仕上がる。
あとがきにある「ぼくはソムリエになりたいのではなく酒飲みでいたいのだ。『お客様ならきっとこの本がお気に召しますよ』とか『この本はいまが読みごろですよ』とか澄ました顔でオススメするのではなく、自分が好きな本を浴びるほど読んで『うおーっ』とか『どひゃーっ』とか『すげーっ』とか騒いでいたい。そうやって楽しんでいるところへ、ほかの本読みが『おっ、何読んでるの?』とのぞきにくる。そんな書評が理想だ」にシビれる。
午前中会議後、上京された新潟の文信堂Hさんと「満留賀静邨」で天ざる。「クラインブルー」に席を移して雑談。
午後、半休。
息子が浦和レッズの前座試合「ボーイズマッチ」に出場し、埼玉スタジアムのピッチに立つ。感無量。
しかしそんな興奮も宇賀神のシュートでもクロスでもなく、実はトラップだったんじゃないかと思われるスーパーゴールで吹き飛ぶ。やっぱり私は、息子のサッカーよりも浦和レッズが好きだ。
それにしてもアジア・チャンピオンズ・リーグは面白い。Jリーグは2ステージ制とか見掛け倒しの客寄せ(実際には寄って来なかったけど)をするより、このレベルにリーグを底上げることを考えたほうがずっといい。