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2月14日(水)

『雪の鉄樹』『オブリヴィオン』の著者、遠田潤子さんがやってくる。「おすすめ文庫王国」や「本の雑誌」で1位に選んだことへのお礼のようだが、せっかくいらしていただいたのならこのチャンスは逃すべからずというわけで、三省堂書店さんにお連れし、図書カード3万円のお買い物企画に登場願う。

『絶景本棚』の新刊紹介のツイートが、まさかのバズり。リツイート数が7000を越え、いいねは1万を越えてしまった。知らぬ間にインスタ映えしていたようだ。

 それとリンクして、Amazonの予約も急上昇。なんと売れ行きランキングが驚きの30位台へ。あわてて取次店さんに連絡し、すでに届いていたネット書店分の注文をいったん破棄、再注文していただく。

 夜、初回搬入分の注文を〆ると、なんとなんと在庫が限りなく0に近づく。あわわわ。危なかった。あわてて著者献本分を棚にしまい、まさかまさかの発売前重版を決める。

 いったいどうしたことか。本棚の写真などというのは決して真新しい企画でなく、過去に似たような本が出ているのだけれど、もちろん小社なりの取材力はあったにしても、ここまでの反響が、しかも発売前に起こるなんて、考えもしなかった。

 一周回って新しいということなのか、かつてより本棚への憧れが強まっているのか、あるいはこのようなビジュアル情報ほどSNSで拡散されやすいということなのだろうか。

 それにしたって2500円ほどの本が、たった数ページの画像情報によって瞬く間に予約されていくというこの現象は、とても2018年的な現象である。

 非常に興味深い......なんて現場はのんきなことは言ってられず、在庫どうすんだ!?と頭痛める。

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