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7月30日(月)

 週末に浅草・台東館で行われた「Book Market 2018」の疲労が抜けず、ふらふらとなって出社する。

 一日中立っているのは日々の営業と一緒だけれど、営業には商談と移動というオン・オフがあり、接客は常にどこかピンと張り詰めたものがあって、2日間とも家に帰るとバタンキューで眠ってしまった。しかしいくら早く寝ても神経は高ぶっているようで疲れが抜けず、7連勤目の本日は疲労困憊。同様に2日間店番をしていた浜田や高野も疲労を隠せず、そして祭りの終わった後の寂しさを3人で噛み締める。次のお祭りは10月27日(土)、28日(日)に行なわれる神保町ブックフェスティバルか。

 午前中はデスクワーク。午後は営業に勤しむ。青土社のエノ氏に誘ってもらい、読書週間に合わせて秋に開催する6社合同フェア"本の虫の本"に混ぜていただいたので、担当を売り分けられた書店さんにフェアのご案内に伺う。

 本の雑誌社に入社以来、営業のことは20年以上ひとりきりでやっていたので、役割分担を決めてそれぞれが自分の持ち場を責任持って遂行する仕事に感動を覚える。ひとりじゃない、ということはこれほど心強いものなのか。

 しかしいくら心強くても蒸し暑さはどうにもならずハンカチはあっという間にぐしょぐしょになってしまう。そうやって拭っても拭ってもおさまらない汗を拭きつつ、銀座の四丁目交差点に立っていたとき、今日が自身の誕生日だったことを思い出す。

 47歳。もう四半世紀以上ずっと同じことをしているのだった。時には汗を拭き、時にはコートの襟を立て、毎日本屋さんを廻り、毎日書店員さんと話し、そして本を売り、本を買う。こんな楽しい人生──。もちろん苦しいこともあるけれど、この世に産んでくれた両親に感謝す。

 夕刻会社に戻り、本日は定時で速攻帰宅。ランニング6キロ。精神的疲労は肉体的疲労が上回ると回復するのだ。

 夜、M書店のSさんとLINEで小野寺史宜の作品について語り合う。こういう語らいが最も楽しい。

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