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5月8日(金)

  • ヤマケイ文庫 仁淀川漁師秘伝
  • 『ヤマケイ文庫 仁淀川漁師秘伝』
    宮崎 弥太郎,かくまつとむ
    山と渓谷社
    979円(税込)
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 毎朝起きる度に、STORESというECサービスから「本の雑誌WEBストア」でご注文いただいた詳細のメールが届いている。そのひとつひとつに感謝しているわけなんだけどれど、本日届いたご注文のリストが何度も画面をスクロールするほどたくさんお買い上げいただいたもので、もうどう感謝を伝えていいのかわからず布団のなかで涙を流してしまった。

 きっと何かのおりにコロナで大変だろうから本の雑誌社を買い支えなきゃと思っていただき、そしてホームページから直販ショップを見つけて、気になる本をポチポチと注文していただいたのだろう。

 その人がどんな暮らしを送ってらっしゃるのかはわからない。けれど誰だってお金を稼ぐのは大変であり、その中からこうして少なくないお金を本の雑誌社の本に使っていただくことは、たとえそれが一冊の本、一冊の雑誌であろうと紛れもなく僕らスタッフのお給料になるわけで、なんだかほんとありがたいかぎり。

 その期待を裏切らぬような本や雑誌を作り続けるしかなく、これからも一生懸命作って行こうと決意しつつ、2週間ぶり? いや3週間ぶりに会社に出社。

 本日は「本の雑誌」6月号ができあがってくるので、その定期購読者のみなさまへのハリハリ(ラベル貼り)とツメツメ(封入作業)があるのだ。

  いつもはその作業を助っ人学生に任せているのだが、現在彼ら彼女らの体調管理を考えお休みしてもらっているので、事務の浜田、編集の高野、そして私の精鋭で本来2日かけてやっている作業を一日で終わらせるのだ。

 そういえば事務の浜田と会うのは前回の搬入時の1ヶ月ぶりなのであるが、とくに感慨もなく、作業はスタート。途中、来週から営業再開される丸ノ内の丸善さんに『着せる女』を直納したりしつつ、我らが精鋭は16時に全行程を終わらせたのであった。あっぱれ!

 帰りには昨日から営業を再開された三省堂書店さんに寄って、遠藤ケイ『蓼食う人々』(山と渓谷社)と宮崎弥太郎語り、かくまつとむ聞き書き『仁淀川漁師秘伝』(ヤマケイ文庫)を購入。

 この状況下、お店を開けて本を売るということは書店員さんにかなり大きな不安と負担とリスクを背負っていただいているわけで、特に私のように不要不急の単に読みたい本を買うことがいいことなのかどうかわからないのだけれど、唯一できることはレジで「(本を売ってくださって)ありがとうございました」と声をかけることのみなのであり、いつも以上に丁寧に言葉をそえる。

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