『書評稼業四十年』

著者:北上次郎

定価1836円(税込)

2019年7月25日発売

エンタメ書評界の回想録

 

本を読んで暮らしたいだけだった。

中間小説雑誌が熱かった時代に小説の洗礼を受けた青年は
気づけば書評家になっていた。

書評家・北上次郎の読書との出会いから書評家人生を振り返る回想録。

本を読むだけでは生活できない。そのくらいはわかっていた。だから、働く必要がある。ここまではわかるのだが、そこから先がわからない。働くことのイメージが何もないのだ。つきたい職業が一つもなかった。それが二十歳のときの正直な実感である。(あとがきより)

■四六判並製 ■272ページ

【目次】

わが同期の友たち
 若き日の夢
 書評三銃士のこと
 若いときは生意気なほうがいい
 作家との付き合い方
 書評家の分類について
 編集者たち

文庫解説と編集者
 記憶力の悪さについて
 文庫解説の場合
 二十年後の銀英伝
 ある葉書

書評家になるまで

中間小説誌の時代

ペンネーム事始め
 夜の岸和田商店街
 愛のど真ん中に着陸せよ!
 筆名の問題
 北上さんとはお逢いしたことがない
 百五十部の「星盗人」

書評の未来と北上ラジオ
 メールもFAXもないころ
 ディック・フランシスのこと
 谷恒生の笑顔
 アンソロジーについて
 副業にはいろいろあるが
 新聞テレビラジオなど
 書き忘れていたこと

あとがき
解説文庫リスト
著作一覧

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