随筆、エッセイ、手紙、詩、ポエム、投稿......。
戦前から現代までの「女子本」で出会った、文章と人生のリアリティ。
「書く」女性たちの切実な声を共感をもって甦らせる、類のない読書エッセイ。
【目次】
大橋歩は大橋歩である 大橋歩『トマトジュース』
column1
大橋歩『絵本トマトジュース くらしのくふう』
column2
吉見佑子『ペパーミントは涙の味がする』
素人好みをもって、思うままを筆に 今井邦子『蛍と雪』
column3
茅野蕭々 茅野雅子『朝の果実』岩波書店 昭和一三年
文化系女子の女学生時代 『オリーブ』「読者からの手紙」/『オリーブ・クラブ』
column4
北村年子編著『少女宣言』
娘の手紙 今西博子『巴里より愛するママへ』/新田まり子『サヤの手紙』
column5
大塚千野『サマーヒル少女日記 やっぱり自由が好き!』
舌足らずのラブレター 「恋愛貼込帖」
column6
神崎清『美しくやさしい 女子口語書翰』
孤独の始末 左川ちか『左川ちか全詩集』
column7
清水澄子『さゝやき』
女の子はみんな詩人 清水哲男『あなたも詩人』/『愛のスケッチブック』/『〝愛〟ってなあに』
column8
秋田書店編『私の本づくり入門』
column9
『灯』
カバーガールたち 安井かずみ『空にいちばん近い悲しみ』/落合恵子『おしゃべりな屋根裏部屋』/ファッションページと女の子の詩
column10
羽仁みお『MIOと11ぴきのネコ 羽仁みお詩集』
作文する妻たちの孤独 大村重子他『主婦』/『笑いを一樽 結婚についての214のお話』
あとがき