新潮文庫『かたみ歌』、絶版寸前から10万部突破へ

文・写真=新文化編集部

	 新潮文庫『かたみ歌』、絶版寸前から10万部突破へ

8月13日出来分で7刷・12万5000部となる。
同書は08年2月に初版2万部でスタートしたが、ほとんど動きがなく 6000部の在庫を抱えていた。
しかし、新潮社営業部の河井嘉史主任のアイデアで「泣ける本」として、今年3月から丸善仙台アエル店で河井氏お手製のPOPを付けたアピールが成功。さらに重版分から「涙腺崩壊」と書いた帯を巻き、拡販書店も首都圏から全国へと規模を拡張。5月中旬から7回も重版がかかった。
7月末には全国紙夕刊に広告を掲載し、さらに売上げを伸ばしている。同社では「年内30万部突破」を目指している。

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