大阪屋、大幅な赤字に

文=新文化編集部

6月12日開催の第67期(H25・4・1~同26・3・31)決算説明会の概況は、売上高が前年比18・7%減の766億5300万円。ブックファーストやアマゾンなど大口取引先の帳合変更が響き、前年に比べ176億円のマイナス。
売上げ減に伴い、売上総利益も2割近く落ち込み、販管費を8・5%圧縮したものの、それをカバーしきれず、8億1400万円の営業損失に。経常損失は8億0300万円、当期純損失は13億7400万円。

会計の適正化のため、期首利益余剰金等修正額41億1500万円を計上した結果、債務超過が一気に膨らんで56億円の債務超過となった。今年4月に41億円強で旧本社(大阪・西区)を売却しているため、現時点での債務超過は約14億円。

売却益で借入金約18億円を返済する一方、正社員134人のリストラなどで財務面を強化を推進。「KBCの強みなどを活かしながら、関西圏の書店の半分以上が活用できる取次会社を目指し、新商材・サービスの開発を進めたい。今回の決算で新生大阪屋に生まれ変わるためのスタート地点に立った」と決意を新たにした大竹深夫社長。

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