池澤夏樹氏、ボイジャーから初の電子書籍発売

文=新文化編集部

作家の池澤夏樹氏が7月1日、自身初の電子書籍「クジラが見る夢」と「静かな大地」(本体各800円)を発売した。ボイジャーと、池澤氏の著作権を管理するイクスタンが提携し、実現。ボイジャーの電子出版サービスを使用して作品を電子化した。

池澤氏は、これまでにも出版社から電子化の打診をされてきたが、「熱意が感じられず、機が熟すのを待っていた」ためにすべてを断ってきたという。今回、ボイジャーのシステム、電子書籍のクオリティ、印税率などが納得できるものだったことから電子化に踏み切った。また収益は、元の紙版の書籍を刊行した出版社にも分配するという。
電子化作品は主要な電子書籍ストアで購入することができる。今後も隔月ペースで、おおよそ5点ずつ刊行していく予定。

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