岩波書店、12月から「定本 漱石全集」刊行開始

文・写真=新文化編集部

岩波書店、12月から「定本 漱石全集」刊行開始
「定本 漱石全集」第1回配本となる『吾輩は猫である』

2016年に没後100年を迎えた夏目漱石の命日にあたる12月9日から「定本 漱石全集」(全28巻・別巻1)の刊行を開始する。同社はこれまでに普及版、決定版、生誕100年記念版など7度にわたって「漱石全集」を刊行してきたが、今回が最終決定版となる。

新たに収録される作品は、俳句約30首、書簡約30通、「満州日日新聞」に掲載された講演、談話、そして翻訳「アーサー・ヘルプスの論文」。また、「門」「文鳥」「それから」「道草」は自筆原稿が新たに見つかったことから本文が一部修正される可能性もある。完結は19年。毎月9日前後に発売する。予価は4300~5500円。各巻の初版は約5000部。

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