第8回「山田風太郎賞」、池上永一『ヒストリア』(KADOKAWA)に

文=新文化編集部

10月23日、主催するKADOKAWA・角川文化振興財団が発表した。『ヒストリア』は、第二次世界大戦の米軍の沖縄上陸作戦で家族を失った主人公の知花煉が、戦後ボリビアへ移住。そこで様々な困難に出合いながらも生き抜いていく、波乱の生涯を描いた長編小説。2017年8月に刊行された。

池上氏は受賞の知らせを聞いたとき、「最初に(2年前に)取材したコロニアオキナワの日系3世の子どもたちが喜んでくれるといいな」と思い浮かべたという。そのうえで、「(この作品で)ボリビアの日系社会の子どもたちが少しでも注目されるようになれば」と話した。受賞を受けてKADOKAWAでは現在、増刷を検討している。

p171025-01.jpg

新文化オンラインへ

« 前の記事TOPバックナンバー次の記事 »