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内山 沙貴の<<書評>>
時には懺悔を
【角川文庫】
打海文三
本体 590円
2001/9
ISBN-4043615019
評価:B
赤いドレスを纏った妖女が、次元の狭間で蠱惑的で終わることのないダンスを踊る。マイナーな感じだが、ぐわっと海の中に足を引っ張られるような巨大な引力を感じた。初めの方の“障害児のことは何も分からない”という言葉には少しムッときたが、しかし所詮人間、他人のことなど何も知らないのだという結末は、なかなか素敵だと思い、分からなさの程度の問題かなとも思った。どこまでも続くエンドレスな感動ではないが、くすぶった落ち葉を焼く火のような、チリチリとした細かな感動を味わえた。特に何かが鮮明に対比されているわけでもなく、ごく日常の感覚にある、自然体な世界に好感を持てた。
『Shall we ダンス?』アメリカを行く
【文春文庫】
周防正行
本体 638円
2001/9
ISBN-416765606X
評価:C
青い海の上を小さなボートで軽快に放浪する、素敵な船乗りのような監督の日記である。映画に対して、モノを人に伝えることに対して、すごく誠実であり親切であり、著者は本当に映画作りが好きなのだなあと実感できる。ただ、日記としては非常におもしろいのに全体の量が膨大すぎてこの日記の細部は完全に著者のあずかり知らぬところで宙ぶらりんになってしまっている。もったいない。これでは一部マニアを除く一般人には暇つぶしにしかならない。そんなところが残念だったがしかし、いろんなあったかいモノが心の中に流れ込んでくる、素晴らしい作品であった。
笑うふたり
【中央公論新社】
高田文夫
本体 667円
2001/9
ISBN-4122038928
評価:C
笑いの世界とは、難しいものだなあと思う。時代の風潮によって同じ話題がウケたりウケなかったりする。この対談集はすごく懐かしい感じがする。高田文夫さんが語る“笑い”は、もうすでに過去のものであって、その頃の風潮に思い合わせてその笑いを理解しておもしろいと感じることは出来ても、その時世間に広がった熱病のような涌き出て尽きることのない泉のような爆笑は今では起こり得ぬものだと分かる。輝くような思いでの小咄の引き出しを開けて、無声映画みたいな遺物を見る。少し悲しいけれど、そこに日本の笑いの衰退をみる。それを見つめる著者の目は、限りなく温かいのだけれど……
心の砕ける音
【文春文庫】
トマス・H・クック
本体 581円
2001/9
ISBN-4167527847
評価:B
大自然に漂う渋い色彩で塗り固められた片田舎にあるモノクロトーンの殺人事件。主人公の大切なモノへのバラの香のように甘く重大な裏切りに、心臓の鼓動を速めながら崖っ縁にあるゴールまで走る。その先にあるのは、底無しのエメラルドグリーンに日の光を反射させる泉のような深い罪だと知りながら。繊細なのか乱暴なのか分からない物語の構成と、読めるようで読めない、不安に陥るような結末までの謎解き。何もかも消し去るようなどしゃ降りの雨は、重たく降り積もる人間の涙。矢のような雨粒によってかき消され、物語は主人公に何も残さず去っていった。
愛しき者はすべて去りゆく
【角川文庫】
デニス・レヘイン
本体 952円
2001/9
ISBN-4042791042
評価:C
相変わらずへヴィーな物話である。法に定められたモノは人の心情を叩きのめす。異常なまでに人権に執着する精神は人の本質からはずれ、人を裁かずにその行動を裁く。そこに、思いやりの入る余地は寸分ともない。法は人に対しても世界に対しても正しくはなく、その精神にのっとってのみ正しいのであって、現実の世界には平等などない。裁かれ、罰を受けた人々は決められた人生に身を置かれる。私はもうそれを悲しいとは思わないし憤りさえ感じない。いちいち怒っていたら生きてゆけない世界に、私たちは住んでいるのだから。
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