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操上 恭子の<<書評>>
MISSING
【双葉文庫】
本多孝好
本体 600円
2001/11
ISBN-4575508039
評価:C
このミス10位と帯にあるのでミステリなのかと思ったら、どちらかといえばホラーだった。タイトル通り「大切なものをなくした人たちの物語」なのだろうけれど、最初の2編以外はあまりそういうイメージを受けなかった。どちらかというと全体を統一するテーマは自殺。「自ら死を選ぶ人たちの物語」だ。私自身は真剣に「死にたい」と思ったことは一度もないのでよくわからないが、こういうものに共感する人はかなり多いのだろうと思う。ただ、男の視点で女のことを考えているという設定の作品のせいか、どこがどうとはっきりとは指摘できないのだが、男の身勝手なエゴが見え隠れするようで読んでいて居心地の悪さを感じた。最終話の「彼の棲む場所」だけは、かなり真剣に無気味で怖い。
椿山
【文春文庫】
乙川優三郎
本体 448円
2001/11
ISBN-4167141639
評価:B
さて、本書に収録されている中短編のなかに、幸せな人間は誰一人出てこない。程度の差こそあれ、それぞれに悲惨な、明日の見えない日々を生きている。そんな中でのほんの僅かな、淡い「救い」が本書のテーマだと思う。感動というほどのものではない。ただ、心の琴線にほんの微かに触れるような感じ。それが作者の狙いだと思う。なかなかうまい作りだ。
ただ、現在ではとても考えられない、想像もできないような身分差別や性差別があたりまえの制度として存在する理不尽な世界の中で、自分の力ではどうすることもできないような出来事や事件に翻弄される登場人物たち。それを描くことで成立するドラマというのは、なにかとてもあざといもののようい感じられた。時代小説とはそういうものだと言われればそれまでなのだが。
曇りなき正義
【ハヤカワ文庫】
ジョージ・ペレケーノス
本体 940円
2001/11
ISBN-4151706577
評価:B+
ハードボイルドや探偵小説はシリーズ物が好きだ。主人公である探偵役が様々な状況や事件に対応できるしっかりした人物造形になっていることが確実だからだ。もちろん最初からシリーズとして書かれるとは限らないわけだが、主人公や舞台設定にかなり魅力がなければシリーズになどなり得ないだろう。本書もそんなシリーズ物の第1作だ。探偵は黒人の中年独身男。長年この街の正義に尽くしてきた主人公ストレンジはそれなりにクセがあって、特に斬新な所はないけれどまあ読者として安心できる探偵役だ。それに準主役の白人の元警官クイン。前半はただの乱暴者に見えるのだが、これが後半になってなかなかいい味を出していて、彼の成長物語にもなっているようだ。舞台となるワシントンDCは言わずと知れたアメリカの首都だが、東京と違って首都しかない小さな街だ。あるのはホワイトハウスと連邦議会、各省庁と博物館だけで、住人はすべて公務員というイメージがある。そんな街の人々の生活も本書の魅力の一つだと思う。
偶然の音楽
【新潮文庫】
ポール・オースター
本体 590円
2001/12
ISBN-4102451064
評価:B+
始まりが唐突だたのでちょっと戸惑ったが、まあ、自分探しの物語の一種といえるだろうか。それにしても、いかにも大金のように書いてあるが、たった20万ドルなのだ。日本円に換算して2千数百万円。そんなもので人生捨てるか? 日本だったらマンションの頭金くらいにしかならないよ。まあ事業を始めるくらいはできるだろうけど、家も仕事も捨ててブラブラできるような金額じゃとてもない。それをナッシュはやってしまうのだ。まあ、中途半端な大金に目が眩んで自分を見失ってしまったということで理解できなくもないけれど。それにしても無気味なのはその他の登場人物たち。どいつもこいつもまったく得体が知れない。最後まで読んでもわからないことだらけ。これは何かのおとぎ話なのか? 寓話性はないけれど。 というわけで、褒め言葉がちっとも思いつかないんだけど、どにかく面白かったんです。是非、読んで下さい。
娘たちのための狩りと釣りの手引き
【village books】
メリッサ・バンク
本体 700円
2001/11
ISBN-4789717682
評価:C+
タイトルと表紙のデザインに惹かれて原書ハードカヴァーの発売当時から気になっていた本なのだが、今回始めてまともに読んだ。主人公ジェーンの14歳から30代半ばまでのそれぞれのステージにおける恋愛をテーマとした連作短編集。かなり趣の異なる2編を間にはさんでいる。ジェーンを主人公とした5編の中でも、前半の4作と最後の表代作ではずいぶん雰囲気が違う。別のものと考えた方がいいような気がする。前半の4作はジェーンの成長物語。少女から娘、そして大人の女としてのそれぞれの恋愛観。出合いと別れ、仕事と恋との関係などなかなか面白い。自分の父親と同世代の男との間の恋愛感情など、私にはとうてい理解できないけれども、まあそういうことがあってもいいだろう。そして表代作。一時期は随分話題にもなったベストセラー『ルールズ』をモチーフにしているんだけど、随分おちょくりが入っていて、こんなに書いちゃっていいの? という感じだった。それにしれも『ルールズ』、独身女性にとってはそんなに影響があったのか。
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