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石崎 由里子の<<書評>>
個人教授
【角川文庫 】
佐藤正午
本体 495円
2002/3
ISBN-4043593031
評価:D
登場人物に共感するところが少ないのが残念です。
逃避願望は誰にでもあるけれど、たいていは我慢する。我慢せずに逃避を選ぶのなら、必ず失うものはあるし犠牲がともなう。その覚悟が必要だ。
主人公は27歳男性。なのに、いわゆる賢い人の方法なのでしょうけれど、逃避はするけど職は辞さず。1年間の休職期間中に、会社から給料をもらい、ぶらりぶらりとモラトリアムな時間を過ごしているだけ。
ひとところにいて、来る者は拒まず、去るものは追わず、逃げ道を作らず、時間の流れの中に身を任せている脇役の教授の方が、人間としての強さを感じた。
私が彼を殺した
【講談社文庫】
東野圭吾
本体 695円
2002/3
ISBN-4062733854
評価:C
犯人はラストでも明かされない。だからもう一度、一文一文を読み返して、犯人を推理してから、後ろの袋閉じにされた手引きを読むと、一応そのとおりだったのですが・・・。
「作者に完敗だ〜っ」とねじ伏せられるような心地よさが感じられなかったのは、濃密な時間が流れる重々しい雰囲気の前半部に比べて、殺人に至る決定打となった要素が、あまりに一瞬で、地味な出来事なので、なんとなく物足りなく思ってしまったからでしょうか。
本のつくりは面白いです。巻末でヒントを書いてくれているのですが、ついでに本に挟まっているしおりを書店に持っていくと、その後、犯人が逮捕されて掲載された新聞記事の切り抜きをもらえる、なんていうところまで遊んで頂けるとより楽しめたと思います。
母恋旅烏
【小学館文庫】
荻原浩
本体 714円
2002/2
ISBN-4094100091
評価:A
最初から最後まで、ぼくと家族のドタバタ劇で、テンションが高く、楽しめました。とはいえ、都度起こる事件には今時の問題がふんだんに盛り込まれているし、ぼくや家族の感じやすい繊細な心の推移は、人間らしくて、笑えて泣けて、共感できる。
家族が一緒に暮らしていれば、愛憎劇はいくつも生まれる。近くにいるから分かり合えるというものでもないし、逆に見えなくなってしまうことはたくさんあるだろう。永遠の関係なんて家族にすらないのだ。いつかバラバラに散っていくものだけど、個々が巣立っていくことこそが新しい家族を生み出すのだから、家族が崩壊することは、実は新しい形に生まれ変わる為の一つの段階にすぎないのかもしれない、と考えさせてくれた明るく真面目な作品です。
古本屋おやじ
【ちくま文庫】
中山信如
本体 780円
2002/2
ISBN-4480037136
評価:C
作者の印象は照れ屋、皮肉屋、言葉巧みな人。素敵な人なのでしょうけれど、この古本屋さんに本を持ち込むのはちょっとこわいです。
本を見ぬうちに、お客さんの顔を見ただけで断り、その理由が「顔はその人の身につけた文化の反映だ。バカヅラしてるやつは、バカな本しか読んでいない」という一文を読むとどうも・・・。興味があるのは映画関連のソフトの部分であって、本はあくまでもツールと考えているのでしょうか。
古本屋さんならせめて「バカヅラしているけれど、いい本読んでるじゃないか」という視点で、人と本を見て欲しいのですが・・・。
ある日どこかで
【創元推理文庫】
リチャード・マシスン
本体 980円
2002/3
ISBN-4488581021
評価:C
人は極限の状況にあるとき、そこから逃れたいばかりに、全く別な世界を妄想、幻想、空想の力によって生み出す。そこで美しいものと出会い、めくるめく時間を過ごすのだ。
そういう感覚は一応理解できるのですが本書はちょっと、セリフが大げさで疲れてしまいました。この作品は、映画や宝塚で上演されて好評を博したそうですが、宝塚くらい現実との線引きが明確な世界なら、こちらもそのつもりで挑めるのですが・・・。日常である自分の部屋でこの本を読んでいたら、登場人物たちの熱すぎる口調や、相手の一言で感情が海の底まで沈んだり、飛沫がほとばしるくらい高波になったりする人たちに、すっかり冷静になってしまいました。
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