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内山 和子の<<書評>>
暗いところで待ち合わせ
【幻冬舎文庫】
乙一
本体 495円
2002/4
ISBN-4344402146
評価:B
暗いところで待ち合わせ。暗闇が、人の顔を、感情を、その造型を奪い去り、黒い何かが黒い何かと交わり漂う。この世とは思えぬ感覚の遮断された個室はホラーを超えて、ファンタスティック。高い高いところに渡った粗雑で危うい縄を渡る、踏みはずせば一瞬にして瓦解する風に晒された小人たち。造られた危うさが、紙をめくる手を目の動くスピードを上げて本から離れなくなる。そしてどこかに漂う優しさが、このお話の怖さを和らげ救っている。突拍子もないストーリィと現実逃避ぎみのお話、独創的であった。
咆哮は消えた
【徳間文庫】
西村寿行
本体 522円
2002/5
ISBN-4198917094
評価:B
人知の及ぶことを拒否するような壮絶な生き物たちに取り付かれ人道を踏み外した人々。ふと感じる虚無感、人はただの生き物に過ぎず、どうしようもないことも、取り残されることもあるのだと悟る恐ろしい瞬間をざまざまと見せつけてくれた。大地の姿をただ雄雄しいと感じ、魅せられるほどの美しい神技をただ恐ろしいと思う。あるがままの世界を堅実に描き出し、甘えや緩みを許さない文法は著者の人間性を表している。素敵だとか、かっこいいという言葉は似合わないが、畏れ多いと感じる、珠の短編集だった。
聖の青春
【講談社文庫】
大崎善生
本体 648円
2002/5
ISBN-4062734249
評価:A
この命は闘いだ。そう肝に命じた幼い日。その、長くはない一生を鮮烈な火の粉を飛ばして駆け抜けた村山、西の怪童と恐れられた棋士。“生きる”という言葉を深く思う、今はない彼の命を通じて。欠けた羽でも他の部分が補ってなぜか飛び続ける精密機械の神秘。意思という動力が燃やす“生”という終わりあるフライト。この世に果てないものはない、生きて、死んで、ただ通り過ぎてゆくモノ。そしてその中に在る億という数の星の特大星、光り輝く命。遠く沈む壮大な夕日、大きなオレンジ色が輪郭を変えて霞んで、揺れて、広大な残像を残して落ちていった。寂寥に佇む私たちを残して。一読の価値のある、素晴らしい作品でした。
うまひゃひゃさぬきうどん
【光文社知恵の森文庫】
さとなお
本体 533円
2002/5
ISBN-4334781616
評価:B
本物のさぬきうどんを食べてみたくなる本でした。本物とは一体どんなものなのでしょう?しかし文中に書かれているうどんに対してちっとも食指が動かなかったのが残念でした。ぴかぴかに光る白いうどん、こしのあるうどんまでは分かるのだけれど、それを超えると想像不可領域、まさに未知、どこがどううまいのか分からない。これはきっとさぬきうどんの布教活動なんですね。本としてはダジャレは寒いがほのぼのしていていい雰囲気でした。しかしやっぱりさぬきうどんを食べる、ただそれだけのために香川へ行くというのは、難しいですよ…。
ミスターX
【創元推理文庫】
ピーター・ストラウブ
(上)本体 960円
(下)本体 940円
2002/5
ISBN-4488593011
ISBN-448859302X
評価:C
なんだか消化不良に陥りそうな前半部分で「ラヴクラフト」…それはまずいでしょう。と、一見無秩序で読解困難なこの本を選んだことを後悔した。ラヴクラフトなんてよくない、三島由紀夫を読む8歳児ぐらい非健康的である。(笑)しかし上巻の3分の2あたりから、吸い込まれるように先が気になりだした。役者が揃って物語が進み出すと、突然話がきれいなカラスのように整合されてゆき、ヘドロの心が糾弾されていく。あとは滑るように主人公たちと駆け抜ければよかった。幻想文学賞をとるだけある、存在意義喪失気味で、話がぴょんぴょん跳ねるようなおもしろい作品であった。
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