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├2001年6月
└2001年5月
145gの孤独
伊岡瞬 (著)
【角川書店】
定価1680円(税込)
2006年5月
ISBN-4048736922
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
島田 美里
評価:★★★☆☆
主人公は、なんと元プロ野球選手! てっきり野球ネタ満載なのかと思い、ウキウキしながら読んだのに、中身はごくごく正統的な、落ちぶれた男の再生物語だった。過去の経歴をわざわざ野球選手にする必然性ってあったのかなと、ちょっと気になった。
選手生命を奪うような危険球を投げ、引退に追い込まれた元プロ野球投手の倉沢は、第二の人生に便利屋を選ぶ。やがて始めた付き添い業で他人を救い、自分もまた救われるという素直なストーリー展開は、読んでいてほっとできた。女手一つで体を張って子育てしてきた母親とその息子を救ったり、祖国の家族を養うために働くフィリピン人女性を救ったりと、社会の片隅で押しつぶされそうになっている人に手をさしのべる倉沢の、恩着せがましくない助け方がいい。
ただ、現役のプロ野球選手が依頼者として登場したりするものの、ネタの内容はあんまり野球と関係ないのが残念だった。過酷すぎる人生を中和させるのに、野球をもってきたのはいいと思うけれど、どうせなら、野球の持つ爽やかさをもっと全面に出してほしかった。
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松本 かおり
評価:★★☆☆☆
なぜか「便利屋」をやる男はたいがい<過去に傷ある男>。一度、社会の表舞台からオチコボレてしまえば、もはやそんな業界しか道がないかのようだ。展開も大同小異。妙な依頼が舞い込み、深追い謎解きするうち徐々に男のトラウマが明らかになるも、最終的には落ち着くべきところに、一筋の希望とともに収まる、と。ならばせめて意表を突いた依頼内容で読ませるかと思えば、色恋沙汰の後始末屋になっているのが哀しい。
第3章も引っかかる。主人公・倉沢がいくら自身の過去に苛まれているとしても、ここで明かされる事実には唖然とするしかない。辻褄もなにも、全部丸ごとチャラにするような強引さには「ウソダロー?!」。なんかヘンだな〜、と感じる部分はそれ以前にもあったが、いよいよ収拾がつかなくなったあげくの苦肉の策なのか。納得できない分だけ勘繰りたくもなるというもの。いっそ最終章でバラしたほうがよかったのでは……。
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佐久間 素子
評価:★★★☆☆
ああ、またかと思ったのだ。皮肉がちな一匹狼だが、実はお人好しの中年男。野球選手としての栄光と挫折を経験し、今はしがない便利屋稼業。私はハードボイルドを好まないので、この手の小説にはつい点が辛くなる。倉沢がくだらない減らず口をたたくたび(本当にくだらないのだ。34才でこのオヤジくささはまずかろう)、いらいらがつのり、助手の春香でなくとも、凶暴な気分になる。でも、この小説、相当ウェルメードな出来なのだ。倉沢が扱う事件も、倉沢自身の事件も、みかけどおりに単純ではなく、意外な結末があり、それは苦くとも希望をつなぐに足る可能性をもっている。暴投で自分と友人の選手生命を絶つという深い傷に、なかなか立ち向かうことのできない倉沢を、いつしか見守ってあげたい気もち。倉沢がからむ人々にしても、けっこうベタな設定には違いないのだが、不思議に白々しくはない。結果オーライというのなら、実に満足できる一冊であった。
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延命 ゆり子
評価:★★★★☆
デッドボールの事故で問題を起こし、プロ野球選手生命を絶たれた倉沢。行くあてもなく便利屋稼業を始めたが、ただ子どもに付き添ってほしいといういわくありげな依頼を受けることになり……。
様々な依頼が持ち込まれ、それを一つずつ解決していく短編ミステリー。くだらない冗談ばかりをマシンガンのように繰り出す倉沢の性格はあまり好きではなかった。側にこのような男がいたら、私は石のように固まるだろう。それくらい寒い。だが、ストーリーの構成もよく錬られ、油断して無防備に読んでいたのがいけなかったのだろうか。途中であまりにも大きなどんでん返しに出くわし、泡を食った。え?え?え?とページを遡ったりなんかして。ネタバレになるので書けませんが、グラリと揺れるような感覚に陥ったのは久しぶりで、「やられた!」という気持ちになりました。歌野正午『葉桜の季節に君を想うということ』に少し似た感覚。だまされるの大好きな人(そんな人いるのか?)、必読です。
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新冨 麻衣子
評価:★★★☆☆
主人公はある試合中の事件をきっかけにバランスを崩し、現役を引退したもとプロ野球投手・修介。ある人物の誘いにより、同じくもと選手である真佐夫とその妹・晴香の三人で、便利屋を営むことに。
いわゆる正当な謎解きではなく、関わった人たちが何かを起こす前に「止めたほうがいい」と忠告して事件発生を防いでしまうという、後味のいいような悪いような連作短編集。主人公と西野兄妹のやり取りにも微妙な違和感。ん?……なんか変だなと思いつつ読み進めれば意外なラストが待っている。二重のトリックが、物語を深くしてますね。
ジョークの効いた会話も重くなりがちなストーリーのいいスパイスになってるし、ラストに向けどんどん加速する展開も十分楽しめました。
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