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血涙(上・下)
北方 謙三(著)
【PHP研究所】
定価1680円(税込)
2006年12月
ISBN-9784569658131
ISBN-9784569658148
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神田 宏
評価:★★★★★
男の哀切が砂塵舞う大陸の彼方に散ってゆく。戦国最強の騎馬を率いる「白き狼」、遼の耶律休哥が配下で武術の才を開花させてゆく記憶を失った男、石幻果。対するは大国、宋の楊家軍の六郎延昭、七郎、九妹の兄弟。双方、主君である帝や正規軍、官僚たちの政治に翻弄させられながらも、武人としての矜持を持って対峙する。が、石幻果の失われた記憶の過去には血に纏わる深い運命の楔が打ち込まれていた。それを知った石幻果は、戦う意欲を失い自失呆然となるが、その楔を断ち切るかのように、師であり父と敬愛する耶律休哥の剣が振り下ろされる。過去を知った上で、自らの魂を込めた吸葉剣を佩いて、六郎の吹毛剣と決戦の時を迎えるべく騎乗の人となった石幻果。二つの剣の交じり合う先には、国を賭けての武人の矜持は無く、ただただ血塗られた過去と、運命に翻弄される男の哀切があるのみだった。
休哥と石幻果の、石幻果と六郎の剣を交えた対話は涙なくしては読めない。「人生の終わりに、男の中の男と、これほどまでに闘う機会が与えられて、私は幸福です。」斬結んでなお言い放つ石幻果。此処に北方謙三の真髄を見た。
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福井 雅子
評価:★★★★★
中国では『三国志』と並ぶ人気の題材『楊家将』を小説にした北方謙三版『楊家将』の続編である本書は、宋の楊家軍を率いる英雄・楊業の死後、息子たちの時代の宋と遼との戦いを楊業の息子・楊六郎と楊七郎、遼の将軍・耶律休哥と石幻果を中心に描いた中国を舞台にした歴史小説である。
歴史小説としてだけみてもとても面白く、上下巻あわせてかなりのページ数ながら、長さを感じさせない。また、北方謙三の「男の美学」に酔いしれるという点でもとても魅力的な作品である。「男はいかに生き、いかに死ぬべきか」という作者のこだわりが、耶律休哥、石幻果、楊六郎などの主要登場人物をとても魅力的に生き生きと躍動させている。どこまでも強く峻烈に生き抜く耶律休哥と、葛藤に打ち勝って過去を捨て、愛する人々のために戦う石幻果、何のために戦い続けるのか、戦い続けることに意味はあるのか、悩みながらも楊家の長として戦い抜く楊六郎。同じ「男の中の男」でありながら三者三様のキャラクターを、それぞれ魅力たっぷりに書き分けている点が見事である。とにかくカッコイイのだ。「登場人物に惚れ込みながら読む幸せ」を満喫できる希少な作品である上に、読み終わってしまうのがもったいないほど面白い。強くお薦めできる作品である。
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磯部 智子
評価:★★★
前作『楊家将』から4冊一気に読んで全く緊張感が途切れなかった。吉川栄治文学賞を受賞した前作では、10世紀末の中国・宋で楊業を家長とする楊家の男達の戦うことの美学に溢れた姿が描かれ、戦場を舞台におびただしい数の死者の山を前に感情が鈍化するどころか、その一つ一つに哀しみが宿っていることにひたすら感心した。さて本作では先の戦いで楊業を失い、7人の息子も僅かしか生き残らなかった楊家の新たな戦いが始まるのだが、軍閥としての誇りと共に詳細に描かれた前作の人物造形が見事に生き、それぞれの人間としての苦悩が、この特殊な設定時代を超えて現代に生きる読み手にも迫り、中国人がこれほど日本的刹那的感性なのか、と言う点に疑問もあるが、無知が幸いしてツッコミが入れられない。群れの生き物である男にとっての縦社会のしがらみに、権力に対する個という構図をからめ兄弟対決が大きな波紋を投げかける。しかし北方謙三氏どこまでも男、非常に天晴れと思えど、この男北方の世界観に女性として今一歩乗りきれなかった。
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林 あゆ美
評価:★★★★
戦で勝ち続けるということの過酷さよ。知恵、戦のカン、そして剣の腕。いつの世にも、秀でた人間はひとにぎり。丁寧にひもとくように描かれる戦術、戦の場面に、勝つことの哀しさと厳しさがつつーーと体に染みいってきた。文章が視覚的で、その場の地形までくっきりと浮かぶようで、とても読みやすい。
戦で記憶をなくしたひとりの男がいた。体力を回復した時にいた場所で、人生をやりなおす。自分は誰だったのか。その問いに答えることがどれだけ残酷か。正義に生きていても、幸せと結びつくことはない乱世の時代。己の役目をまっとうすることを律していても、負けにつながる時もある。それは、外の敵によってでもあり、内にいる者にでもあり。理不尽なことに囲まれて生きることの切なさをしみじみと感じてしまう。
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