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ロング・グッドバイ
レイモンド・チャンドラー(著)
【早川書房】
定価2000円(税込)
2007年3月
ISBN-9784152088000
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★★★
清水訳を読んだのはもうずい分前で、その本自体なぜか手元に見当たらない。もともと、それと比べて云々というのも無粋なことという気がする。「ロング・グッドバイ」は、そのストーリーとかミステリーとかがどうのというより(いや、もちろんそれもあるでしょうが)、主人公フィリップ・マーローの気障でシニカルなスタイルや台詞が、ハードボイルドの元祖ともいえるくらいに際立っているところに価値があるのだと思われる。しかして、そこに村上春樹が訳者になることに、私は意義を感じない。もちろん、作品としての仕上がりは申し分ないものだが、やはり私にとっては、村上氏はあくまでも小説家であり続けてほしいのだ。
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川畑 詩子
評価:★★★
……本当は星をつけることはできない。面白かった!! 軸だけで☆をつければ私的には三つ星なのですが、そんなはかり方や単位の付け方が間違っている感がする。印象的だったのは、とにかく読むのに時間がかかったこと。1頁の密度が濃いのだろうか。仮に文字数が同じ本を読んでも、こうは時間がかからなかったと思われる。描写がとにかく細かいのだ。マーロウの目に映る物や思ったこと一々を文字にしている感がある。かっこいい男の所作や振る舞いのバイブルだと浅はかにも思っていたが、描写の細かさ(細やかさとは違うのだが)がひたすら印象に残った。
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神田 宏
評価:★★★★★
『長いお別れ』を始めて読んだのは、高校生だったか、大学生だったか。ともかく憧れた。マーロウに。何時の日か、バーのスツールに座ってギムレットを啜りながら「そんな、もんさ」なんて嘯いてみることに。が、あれから長い時間が過ぎて村上春樹の新訳を再読して、年相応の理解が進んだ事に我ながら驚いている。「私は感情に流されずに生きるように努めている。」というマーロウが「クラップ・テーブルで給料をするやつがいるのなら、賭博を禁止しろ。事故を起こして人をはねるやつがいるのなら、車を作るのを止めさせろ。ホテルの部屋で女の子と一緒にパクられるやつがいるのなら、性交を禁止しろ。」と怒り心頭の後に「「そいつはこれから先もずっと消えてなくなることはあるまい。(中略)強い力を持つアメリカ・ドルの汚い側面なんだよ」と嘆息するマーロウが、他人の自由を、汚い面も含めた相対的な存在を尊重するからこそ、テリー・レノックスに惹かれてしまうことを。ハードボイルドの金字塔としてだけでなく、アメリカ文学の記念碑的作品であることに誰も異存はあるまい。その新訳が村上春樹から届けられたことを素直に喜びたい。初読の方は、そのリズミカルな訳を堪能してチャンドラーの世界へどっぷりとつかって欲しい。
良書に出逢うことは、初恋に似ている。その風貌や即物的な(手触りや匂いといった)ものも含めて全身で恋に落ちるのだ。だから、僕にはマーロウはハヤカワ文庫の『長いお別れ』でホールデンは白水社の『ライ麦畑でつかまえて』なのだ。でもそれは至極、個人的なことである。『ロング・グッドバイ』が現代娘として瀟洒な魅力を放つことに些かの不満もない、それは恋するに充分である。ただ、なぜかほろ苦い感傷が残ったのは事実だ。
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小室 まどか
評価:★★★★★
私立探偵フィリップ・マーロウが拾った礼儀正しい酔っ払いは、億万長者の娘婿だった。その男、テリーと交流するうちになぜか心惹かれるものを感じ、逃亡を助けるが――。
村上春樹の新訳は、長文の訳者あとがきを読むまでもなく、尋常でないこだわりで選び抜いた言葉で、余すところなく原作の魅力を伝えきろうという、この作品への惜しみない愛情を感じさせる。
ミステリとしてのおもしろさも一級品だが、ハードボイルドの代名詞的存在マーロウの、そうした使い古された言い回しでは語りつくせぬ貫かれた美学が、存分に発揮されている点でも評価できる。退廃的で内に憂いを秘めた、テリーという放っておけない存在を脇役に配したことが、一層の哀愁を誘う。名場面・名台詞は数あれど、マーロウがテリーからの手紙通りに別れの儀式をするシーンは、細部にも凝りが感じられて秀逸。モノクロ映画を見ているような、透徹した完璧な世界観が立ちのぼってくる傑作である。
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磯部 智子
評価:★★★★★
記憶は曖昧だがずっと以前にも読んだことがある。チャンドラーの最高作とも言われオマージュを捧げた別の小説も読んだ。今回はこの分厚さや、帯の村上春樹・訳がチャンドラーより大きいことに鼻白みながら読み始め、あっと言う間に引き込まれた。どんどん読み進めるのが勿体無く何度も戻っては繰り返し読み、この世界に留まりたいと願った。村上氏の翻訳がプロの翻訳家のようであるかは私には解らないが、乾いた街に生きる人間にも体温と湿度があることを伝える言葉はゆっくりと心に沁みわたり、そう感じながら読むことが、この小説を読むということだと思った。マーロウやテリー、登場人物たちの気の利いた台詞の数々は、やせ我慢した外面の美学より内に秘めた真情をすくいあげ読み手の心に突き刺さり、緻密なストーリーがもつ秘密と共に、その謎が解明されてなおじんわりとした苦味として残り、何度も読み返したくなる魅力を持っている。
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林 あゆ美
評価:★★★★
有名作品なのはよく承知しているが、私にとっては初めて読む作品。
長い物語中、本筋とは違うところが妙に詳しく描写されて、読後はマーロウの男っぷりもいいのだけれど、3人の医者を訪ね歩くところがつよく印象に残った。村上春樹のあとがきは読了してから読んだのだが、偶然にも村上もまたこの3人の医者の描写が好きだとあり、意見があいましたねとうれしくなった。億万長者の娘婿がアルコール依存症で不可解な行動をとるようになり、ついには行方がわからなくなってしまう。マーロウは行き先を探してくれと依頼され、「ドクターV」という頼りないヒントから3人の医者にしぼりこみ、カンを働かせその中のひとりだと目星をつける。目星をつけられた医者(もどき)についているこれまた変わった男性がいて、主人公級じゃない人物まで懇切丁寧に描かれているのをじっくり読むのはとても楽しかった。もちろん後半のみごとな推理展開も読みごたえがあるのは言うまでもなく。
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