山本文緒『自転しながら公転する』(新潮社)を巧みなプロローグに引きずられドキドキしながら読んだのだ【北上ラジオ#22】

書評家・北上次郎が面白本を興奮のままに語り薦める聞く書評「北上ラジオ」。第22回目のオンエアは、山本文緒の7年ぶりの新作『自転しながら公転する』(新潮社)について熱く語る。

牛久大仏が見えるアウトレットモールのアパレルショップに勤める30代の都(みやこ)の恋愛と生活を描いた小説は、冒頭に置かれたプロローグがずっと頭に残り、いったいどっちに向かうのだ?! とドキドキしながら読みすすめるのであった。