3月19日(土)
5時起床。昨日e-hon経由で掛川の高久書店さんから届いていた(e-honは自宅受け取りでも登録書店さんに売上が立つので(お金が落ちる)、本屋さんに行けない時や応援したい本屋さんがある人はご利用ください)『プレイボール2』全12巻を読み出す。
これはコージィ城倉さんが、ちばあきおの意志を継ぎ描き始められた続編なのだけれど、これまで私は『キャプテン』と『プレイボール』が好きすぎて、この続編が刊行されているのは知っていたものの見てみぬフリをしていたのだ。
ところが千葉一郎『ちばあきおを憶えていますか』(集英社)を読んだところ、これは『キャプテン』や『プレイボール』の魅力を若い人に受け継ぐべく、息子さん達がはじめた企画らしく、それならばやはり手に取り読んで見なければならないと大人買いしてみたのだった。
『キャプテン』と『プレイボール』は小学生のときに読んで以来、毎年お正月には再読する我が座右の書となっており、正直別の人が描いた続編などどんなに絵が似ていても受け入れられないだろうと思いつつページをめくったところ、最初のページから谷口くん家であり、そこへ田所先輩が二層式洗濯機を届けるという、まさしく野球漫画でありながらそこに生活があるという、ちばあきお魂全開で、一気に作品世界へのめり込んでしまう。
おかげで休みの日の日課のロングランニングも忘れ、娘の送迎まで読み耽る。
その娘をバイトへ送った後、実家に向かい、82歳となった母親を車に乗せ、ジュビロ磐田戦のある埼玉スタジアムへ向かう。
コロナ禍になって以来、東武伊勢崎線北越谷駅からの埼玉スタジアムへの臨時バスが出なくなっており、そうなるとさすがに高齢の母親を南越谷、東川口を経由して浦和美園へ、そして駅からスタジアムのあの距離を歩かせるにはしのびなく、よってこの2年はバスの代わりに私が自宅からスタジアムまで車で送迎しているのだった。
先日スタジアムで会ったカメラマンの近藤篤さんから「親孝行だね」と褒められたのだけれど、まあ親孝行というよりはサポーター仲間のためという想いの方が強いかもしれない。自転車でやってきた高2の息子と親子3代で観戦。
試合はいつぶり以来かケチャップドバドバの、しかも待望のキャスパー・ユンカーのゴールも決まり、前半で3対1。しかも後半から出てきた新外国人選手のダヴィド・モーベルグが埼スタに降り立ってたった3分でゴールを決めるという鮮烈なデビューを果たして、久しぶりにお祭り気分。
後半からは篠つく雨に降られるも胸熱な展開にまったく寒さを感じず。「楽しかったねえ」と母親も喜ぶ。